しげよし、LINEが語る支払い遅延 【外伝】繰り返された謝罪と延期、消費者庁に問う
編集部が確認した関東の加盟店・T氏と本部担当者(寿美家和久・小清水丈久社長)とのLINEのやり取りには、売上金や交通費等の支払いが遅れるたびに、本部側が謝罪と支払予定を繰り返し伝え、T氏がその説明を受け入れながらも、連絡だけは絶やさないよう求め続けた経過が記録されていた。
やり取りは2024年5月から始まる。T氏は交通費などの不足分について問い合わせを行い、明細を送付した。本部側は「調査させていただきます」、「詳細判明次第ご報告させていただきます」と回答し、不足分について確認する姿勢を示していた。
5月末には、T氏が「現在まだ入金が確認できてません」と連絡すると、本部側は「月末で件数も多いので順次反映になるかと存じます。振り込み続けてますので今少しお待ちください」と説明した。
その後、実際に入金が確認されると、T氏は「入金確認できました!ありがとうございます!」と返信し、本部側も「ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございませんでした」と謝罪している。
しかし、その後も入金遅延は繰り返された
7月には、T氏が「本日の入金が確認できませんでしたが・・・」と問い合わせると、本部側は「月末手続きが間に合っておらずご迷惑をお掛けしております」、「26日までには必ず建付ます(原文ママ)」などと説明し、支払時期を約束した。実際の入金予定日になると、T氏は「今日大丈夫ですか? 何時頃になりますか?」と確認し、本部側は「昼過ぎには反映かと思います」と回答している。
8月に入っても状況は変わらなかった。T氏は「1日でも遅れる場合は必ず連絡お願いします」と伝え、「待つのは全然大丈夫なんですけど、連絡だけはしっかりして頂きたいです」と繰り返し要望した。
本部側は「承知致しました」、「こちら大変失礼致しました」と応じ、「お盆明けにはカタチを整えられるようにしたいと考えてますので」と説明している。
8月22日、T氏は本部に対し、「三重県はまだお盆明けてない感じですか? 連絡はしっかりしてください」とメッセージを送った。本部側は「お盆明けの喧騒にかまけてしまい確認連絡が遅くなり大変失礼致しました」と返信した。これに対し、同氏は「待つのは全然大丈夫なんですけど、連絡だけはしっかりして頂きたいです!」と返している。

それでも8月末になると、本部側は「銀行調達の確定が出ておらず、来月中旬ごろまで見ていただければ」と再び延期を通知した。
T氏は「今後毎月遅れる感じですか?」と率直に尋ね、本部側は「本来は今月完了予定だったが、ずれ込んでおります。なんとか来月からは間に合わせたい」と回答した。
9月になると、T氏は「中旬に間に合わないなら連絡くらいしましょうよ。何度も同じ事言わせないでください」と苦言を呈した。
これに対し本部側は「ご指摘いただいてのご連絡となり大変失礼致しました」、「最短で明日、遅くとも週明けには対応致します」と謝罪した上で、「6月分については金融機関から調達を実施中で、来月中旬には対応させていただきます」と説明している。
さらに、本部側は「認識相違があるやもですが、今月分の振込は本日には実施される予定です。次回分の振込が来月中旬になる見込みです」と説明し、T氏は「そういう事ですね!了解です!」と受け止めている。
10月、11月に入ってもやり取りは続いた。本部側は「今週には確認出来るかと存じます」、「経理作業は進めております」、「11日週まで見ていただければ幸いです」、「手続きは間違いなく実施していますので、口座によっては週明けの反映となるかもしれません」などと繰り返し説明し、その都度「申し訳ございません」と謝罪していた。
11月20日のやり取りでは、本部側は振込履歴として「6月1日」、「7月26日」、「8月29日」「9月25日」、「10月25日」、「11月15日」の金額を列挙し、入金状況の確認を求めている。

一連のLINEには、T氏が終始「了解です」、「よろしくお願いします」と応じ、感情的な非難を控えながら、本部側の説明を信じて待ち続けていた経過が残されている。
ところが本部側からは「月末」、「26日まで」、「お盆明け」、「来月中旬」、「週明け」、「今週中」など支払い時期を示す説明が繰り返され、そのたびに延期や謝罪が重ねられていた。
「やっぱり入金されてませんね!」という問いに対し、「ご迷惑お掛けしてしまい誠に申し訳ございません・・・」そのような押し問答にT氏もやがて疲れ果てていった・・・
「小清水氏は大嘘つきです」記者に向かってT氏は小さくつぶやいた。
申出書に対し「必要な対応を取る」(消費者庁)
ウェルネスデイリーニュース7月28日付「しげよし問題、消費者庁へ申出書送付」で既報のとおり、消費者団体のケーシーズがノコトによる商品代金未返金の問題で消費者庁に申出書を送付している。
実はきのう6日、消費者庁で行われた堀井奈津子消費者庁長官(=下の写真)の定例記者会見で、記者はこの件について質問した。残念ながら、同庁の音声トラブルによりチャットでの質疑となったため、追加質問による深掘りはできなかったが、その概要を紹介する。
記者は、ケーシーズによる申出について、消費者庁として受理しているのか、また現在どのような対応状況にあるのかを質問した。併せて、特定商取引法第60条第2項に基づく調査や措置について、一般論としてどのような考え方で運用しているのかを聞いた。

これに対し消費者庁は、個別案件については回答を差し控えるとした上で、「特定商取引法には申出制度が設けられており、申出によって得られた情報については所管部局において内容を精査し、必要な対応を取ることとなっている。どのような事案であっても、そのような対応を行う」と回答した。
受理の有無が個別案件に関する事項に当たるかどうかは別として、今回の回答では、記者が質問したノコトに関する申出について、受理の有無や調査状況などに関する回答はなかった。
【田代 宏】
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