機能性表示食品、7月DB更新まとめ 月間公開件数100件に届かず、更新回数7回にとどまる
消費者庁が2026年7月に実施した機能性表示食品の届出情報検索データベース(DB)更新をまとめると、更新回数は計7回と前の月から2回減、また、届出番号を付与・公開した新規届出の件数は延べ97件と100件に届かぬ結果となり、前月比で36件少なかった。
7月のDB更新は、同月1日を皮切りに8日、9日、14日と断続的に行われた後、いったん止まった。その後21日から23日まで3日連続の更新が続いたものの、23日が最後の更新となった。現在、同庁食品表示課保健表示室は、26年9月1日以降の製造分に完全適用する、容器包装表示の新ルールに合わせた変更届出の確認に追われているのかもしれない。
新規の機能性関与成分・機能性表示はそれぞれ1件
同月のDB更新で届出が公開された新規の機能性関与成分は、グロビン由来テトラペプチド(WTQR)に限られる。グロビン蛋白分解物中のトリプトファン‐スレオニン‐グルタミン‐アルギニン(WTQR)を機能性関与成分として届け出たものとみられる。
届出者は、グロビン由来バリン-バリン-チロシン-プロリンを届け出ているエムジーファーマ㈱(大阪府茨木市)。届け出た機能性表示の内容は、「中性脂肪が高めの方の健常域でやや高めの血中ALT値(肝臓の健康状態を示す指標)を下げる機能があります」であった。
届出全体における新規の機能性表示も、1件。「体力低下を感じる中高年の素早く動作を繰り返す力を維持する機能」が報告されている旨の運動領域における新規の機能性表示。スポーツ科学の分野で「アジリティ(agility)」などとも呼ばれる「敏捷性」を、「すばやく動作を繰り返す能力」と言い換えた格好だ。
この機能性表示が行われる機能性関与成分は、抗酸化作用を持つとされる「DDMP」。ぶどう糖と脱脂粉乳のメイラード反応によって生成する成分とされる。同成分について現在のところ唯一の届出者である日清ヨーク㈱(東京都中央区)が新たに届け出た。
一方、既存の機能性関与成分における新規の機能性表示は複数あった。
まず、甘草由来グラブリジンについて、「一時的な胃の負担をやわらげる機能があることが報告されています」。届け出たのは、日油㈱(東京都渋谷区)だった。
また、ジンジャーエキス(指標成分:6-ショウガオール、6-ジンゲロール)について、「肥満気味の方の内臓脂肪の増加を抑える機能があることが報告されています」の機能性表示が公開された。届出者は、池田糖化工業㈱(広島県福山市)。さらに、バタフライピー由来アントシアニン(テルナチン)については「食事の糖および脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています」。届出者は、日本アドバンストアグリ㈱(滋賀県長浜市)である。
改正制度、9月1日に完全施行
8月を終えて9月を迎えると、2024年に起きた健康被害問題を契機に大幅に見直された機能性表示食品制度が完全施行され、サプリ形状に対するGMP義務化、容器・包装表示の新ルールが完全適用される。これが今後の機能性表示食品の届出動向に影響を与えるのかどうか。機能性表示食品の今後を予測するためにも、注目しておく必要がありそうだ。
【石川太郎】
●2026年7月のDB更新
:【1日付】サプリ形状、過半数占める状況続く 9月GMP義務化完全実施も勢い衰えず
:【8日付】今月1日付で26件が一斉撤回 期日までに自己点検等報告なかったか
:【9日付】届出撤回、ふたたび増加傾向 新たに39件、大半が自己点検等報告実施
:【14日付】4件に対して122件 2026年度4月分の届出、前年度同月比約30倍に
:【21日付】肝臓の健康に新規機能性関与成分 グロビン由来テトラペプチド、MGPが届出
:【22日付】ティリロサイド+エラグ酸 既存機能性関与成分の新規組み合わせが届出
:【23日付】3日連続更新、新規の機能性表示も 体力低下を感じる中高年向けに訴求
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:6月、26年度「L」は出足から加速、GMP義務化のサプリ形状は過半数維持

