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機能性表示食品、5月DB更新まとめ 大麦若葉由来食物繊維で免疫ケア、排尿ケア領域の機能性関与成分が増加

 消費者庁が2026年5月に行った機能性表示食品の届出情報検索データベース(DB)更新回数は計9回、届出番号K950からK1111までの累計162件が新たに積み上がった。新規性の高い届出が次々と公開される傾向が前の月から続いた。一方で、突発的な既存届出の大量撤回も見られた。

新規の機能性関与成分が5つ、既存成分の新規表示も目立つ

 5月のDB更新で公開された新規の機能性関与成分は合わせて5つ。紅参熟成エキス、乳酸菌MCC1848、難消化性グルカン、シーベリー果実由来ウルソール酸、8-HEPEが公開された。

 また、複数の機能性関与成分について、各成分として新規の機能性表示を行う届出が続々と公開された。これまでに便通改善や腸内環境改善などの機能性表示が届け出られていた、大麦若葉青汁でお馴染みの大麦若葉由来食物繊維で新規の機能性表示が公開。その内容は「cDC(通常型樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています」と、樹状細胞のうちpDCではなくcDCの活性化を作用機序とする免疫ケアだったこともあり、注目を集めた。

 作用機序に関する説明資料では、cDC活性化→T細胞活性化の機序が説明された。届け出たのは、大麦若葉青汁を主要な受託開発・生産品目の一つとする㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)だった。

 既存機能性関与成分の新規機能性表示としてはこのほか、未熟温州みかんエキスについて冷えケア(手の皮膚表面温度の回復)、コーヒー豆マンノオリゴ糖について食事に含まれるカルシウムの吸収促進、パルミトレイン酸について肌の潤い、キューバ産ミツロウアルコールについて胃の負担感軽減、コラーゲンペプチドについて食後血糖値の上昇抑制機能がそれぞれ公開された。もう1つ、ヤナギラン由来エノテインBもあるが後述する。

 5月の傾向としては、排尿ケア領域に展開できる機能性関与成分の広がりも指摘できる。まず、新規機能性関与成分であるシーベリー果実由来ウルソール酸の機能性表示は「トイレが近いと感じている中高年の方の日常生活における排尿に行くわずらわしさをやわらげる機能があると報告されています」だった。システマティックレビューを主宰したのはシーベリーエキスを供給するオリザ油化㈱(愛知県一宮市)。

 また、4月に初めて公開されていたヤナギラン由来エノテインBとして新規の機能性表示が公開。その内容はというと、「トイレが近いと感じている方の、トイレにいくことによる日常生活におけるわずらわしさをやわらげる機能があると報告されています」と排尿ケア表示だった。最初の届出の機能性表示が「睡眠の質の低下が気になる方の夜中の中途覚醒時間を減らす機能があると報告されています」だったこともあり、業界内からは驚く声も上がった。いずれも届出者は東洋新薬。

 機能性表示食品の届出総数は5月末までに1万1,020件になった。だが、その4割強にあたる4,865件が撤回されている。5月のDB更新で撤回届出の増加を確認できたのは2回にとどまる。ただ、同月1日の更新では181件も増加、すべて4月28日付で撤回届が行われたものだった。共通性を見いだすとすれば、いずれも自己点検等報告を行っていなかったことが挙げられる。

【石川太郎】

●2026年5月のDB更新 全9回
【1日】新規機能性関与成分に紅参熟成エキス 金氏高麗人参、サプリ形状で届け出る
【8日】免疫ケア表示、大麦若葉青汁でも 受託大手の東洋新薬、論文5報採択のSR届出
【11日】はぴねす乳酸菌、森永乳業が届出 乳酸菌MCC1848、「前向きな気分を維持」
【12日】新規関与成分に難消化性グルカン 日本食品化工、2種類の機能性表示を届出
【15日】排尿ケアに新規の機能性関与成分 シーベリー果実由来ウルソール酸が新たに
【19日】既存関与成分に新規機能性表示相次ぐ 未熟温州みかんエキスに冷えケア表示
【22日】ヤナギラン由来成分に新規機能性表示 睡眠の質に続いて排尿ケア
【28日】届出総数1万1,000件を超える 販売中は3,300件余、4,860件超が撤回
【29日】コラーゲンペプチドに新規機能性表示 食後血糖値の上昇抑制機能が報告

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