排尿ケアに新規の機能性関与成分 【機能性表示食品届出DB更新】シーベリー果実由来ウルソール酸が新たに
排尿ケア機能領域に展開できる機能性関与成分の届出が増えている。消費者庁が15日に行った機能性表示食品の届出情報検索データベース(DB)更新で、シーベリー果実由来ウルソール酸の届出が新たに公開された。機能性表示の内容は、「トイレが近いと感じている中高年の方の日常生活における排尿に行くわずらわしさをやわらげる機能があると報告されています」。対象は、中高年の健常人男女とされている。
新規の機能性関与成分。届出資料によると、作用メカニズム(機序)については、動物試験と細胞試験でそれぞれ得られた知見を根拠に、膀胱平滑筋の過度な緊張回数を抑制させることによると考察されている。
井藤漢方製薬㈱(大阪府東大阪市)がサプリメント形状で届け出た。届出資料によると、表示する機能性の科学的根拠としたシステマティックレビュー(SR)では3報2研究を採択。SR主宰者は、ウルソール酸を規格成分とするシーベリー果実エキスの販売を手掛ける原材料メーカーのオリザ油化㈱(愛知県一宮市)とされている。同社として性表示食品対応素材をまた1つ増やした格好だ。
新興の機能性領域 昨夏から届出件数増加
排尿ケア領域の機能性表示食品の届出は、今回の届出も含めて累計12件にとどまる。ただ、そのうち9件が2025年7月以降の届出であり、昨夏以降から拡大傾向が認められ始めたばかりの新興の機能性領域。対象が女性限定から段階的に男女両方を含む方向に広がってきたのも特徴だ。
同領域で届け出られている機能性関与成分は、クランベリーに含まれるキナ酸、ノコギリヤシエキス(指標成分:ラウリン酸、オレイン酸、β-シトステロール)、ザクロ由来プニカラジン、トウビシ果皮由来ポリフェノール、そして新たに届け出られたシーベリー果実由来ウルソール酸の計4成分1エキス。
このうち届出件数最多は、2026年1月27日の届出DB更新で第1弾届出が公開されたばかりのトウビシ果皮由来ポリフェノール。原材料メーカーが届出サポートを行っていることもあり、これまでに累計7件の届出が積み上がっている。同様に届出サポートを行うオリザ油化が供給するシーベリー果実由来ウルソール酸も今回の届出公開を機に、急速に届出件数を増やしていく可能性がありそうだ。
なお、15日のDB更新で消費者庁は、新規21件に届出番号を付与して公開した。製造工程管理にGMP基準の遵守が義務付けられるサプリメント形状の届出が21件中16件と多かった。
届出番号の付与・公開は、2026年2月23日までに同庁へ届け出られた分まで進んだ。公開済みの届出日ベースで2025年度末まで残り1カ月余となる中で、同年度の届出番号「K」系の累計公開件数は1,042件となっている。
【石川太郎】


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