機能性表示食品、6月DB更新まとめ 26年度「L」は出足から加速、GMP義務化のサプリ形状は過半数維持
消費者庁が2026年6月に行った機能性表示食品の届出情報検索データベース(DB)更新回数は前の月と同じ計9回、届出番号K1112からL68までの累計133件の新規届出を公開した。同月16日付の更新から、届出番号の冒頭に「L」が割り振られた2026年度分の公開がスタート。2015年度に施行された機能性表示食品制度の12年目が本格的に始まった。
2025年度「K」の届出件数は、累計1,176件(7月2日時点)と1,200件を割り込むことになった。2021~24年度の1,400~1,500件台から大きく減少し、20年度の1,067件に次ぐ低水準。25年4月施行の届出等告示やPRISMA2020準拠の実質義務化などの影響を受け、新たな届出番号の付与にブレーキがかかった。
さらに25年度は、撤回件数が新規公開件数を上回る延べ1,923件に上ったため純減。26年1~3月のみで1,280件余もの既存届出が自主的に取り下げられた。制度改正で届出者に義務付けられた自己点検等報告が影響したとみられ、販売予定のない届出商品がごっそり棚卸された。3月末が初回の報告期日だった。
6月の更新で公開された届出の中でもっとも注目されたのは、いわゆる「グミサプリ」だったかもしれない。同月2日付の更新で味覚糖㈱(大阪市中央区)が新たに届け出た『UHAグミサプリ末梢血流ケア』が公開。注目された背景には、グミでありながら、製造・品質管理について法令に基づくGMP(適正製造規範)基準の遵守義務のかかるサプリメント形状の区分で届け出たことがある。
届出資料によると、同商品の製造所は、同社の奈良工場。届出時点では告示に則した管理基準には適合していないものの、適合に向けて「設備の改修および製造管理・品質管理体制の整備」を進めており、経過措置期間が終わる8月末までに「適合を完了する予定」──同社は届出資料でそう説明した。
新規の機能性関与成分や機能性表示を行う届出もいくつか公開された。
新規の機能性関与成分については、まず、6月2日付の更新でラカンカ由来モグロールの届出が公開。サラヤ㈱(大阪市東住吉区)が届け出たもので、機能性表示の内容は「食事とともに摂取することで、食事に含まれる糖の吸収をおだやかにする機能が報告されています」
また、同月9日付の更新では、「ラクティウム」を製品名とする乳タンパク加水分解物に含まれるデカペプチド(YLGYLEQLLR)の届出が公開。「日常的な生活で一時的に睡眠時間が足りないと感じている方の睡眠の質(寝つきのよさ、眠りの深さ)の向上をサポートする機能があることが報告されています」と睡眠の質ケア機能が訴求される。同製品の輸入販売を手がけるサンブライト㈱(東京都中央区)が届け出た。
一方、新規の機能性表示では、「軽い負荷のかかる日常的な運動と併用することで、中高年の方の腰回りの姿勢を維持する力をサポートする機能が報告されています」が同月9日付の更新で公開された。「中高年の方の腰回りの姿勢を維持する力をサポート」の部分が新規であり、バナバ葉由来コロソリン酸を機能性関与成分とする。届出者は、新規性の高い届出を連発している㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)だった。
6月は、前の月と比べ、新規性の高い届出の公開が少なかった。同月16日付の更新から公開が始まった26年度の「L」系では、いまのところそうした届出が見られていない。ただ、届出が積み上がるスピードは前年度比で顕著に早く、7月1日付の更新までに81件を数える。
9月からGMP基準遵守の規制がかかるサプリ形状の届出の勢いも衰えていない。26年度は前年度の件数を大きく超えてくる可能性がありそうだ。
【石川太郎】
●2026年6月のDB更新
:【2日付】「グミサプリ」をサプリ形状で届出 味覚糖、8月末までにGMP基準適合完了へ
:【4日付】15件追加で1,140件に L-カルニチン、機能表示内に「体重減少サポート」追加
:【9日付】乳由来成分で睡眠の質ケア サンブライトの「ラクティウム」が初の届出
:【12日付】2025年度末届出分が公開 1,200件届かず、従来と異なる環境下で進んだ届出
:【16日付】「K」から「L」に 2026年度分の届出公開スタート、まずは11件●2026年6月のDB更新
:【18日付】「小林製薬、サプリ2件を新たに届出 「ナイシヘルプ」と「腰らくヘルプ」
:【22日付】「届出番号「L」早くも40番台 制度改正の影響を受けた前年度比で顕著に早く
:【26日付】地方新聞社等5社が「目と頭」サプリ 東奥日報社や長崎新聞社などが新たな届出
:【30日付】25年度分が新たに2件 常磐植物化学、黒ウコン由来ポリメトキシフラボンを届出

