白黒パッケージのポテチ、新橋で確認 編集部が店頭で比較検証 価格据え置き、PB商品との差も
カルビーが印刷インクの調達不安への対応として順次切り替えを進めている白黒2色仕様の「石油原料節約パッケージ」が、東京都港区新橋のコンビニエンスストアでも確認された。編集部では実際に商品を購入し、従来品やプライベートブランド(PB)商品との比較も行った。
編集部が入手したのは「ポテトチップス うすしお味」(70g)のコンビニ限定サイズ。通常のカラーパッケージではなく、黒と白のみで商品名などが印刷され、袋の左上には「石油原料節約パッケージ」と表示されている。
裏面には「石油原料節約パッケージ ひとりでも多くのお客さまにお届けするため、印刷に使うインクの量をおさえています」と記載されており、従来品と区別できる仕様となっていた。
カルビーは5月、中東情勢の緊迫化に伴うナフサ由来の印刷インクなどの調達不安定化を受け、商品の安定供給を優先するため、「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」など一部商品のパッケージを白黒2色へ順次切り替えると発表した。
新橋では約10日前から販売
編集部が確認した東京都港区新橋のコンビニエンスストアでは、「ポテトチップス」の白黒パッケージの商品は「うすしお味」のみが販売されていた。
店舗関係者によると、店頭に並び始めたのは約10日前で、「うすしお味は人気があり、よく売れている」という。店内では従来のカラーパッケージ商品も引き続き販売されており、商品によって新旧パッケージが混在する状況となっていた。
カルビー広報は、東京23区内でどの程度白黒パッケージが流通しているかについて、「店頭の在庫状況もあり、具体的な数字は把握していない」と説明している。
白黒になっても価格は据え置き
編集部は今回、同店舗で販売されていたカルビーの通常パッケージ商品やセブンプレミアム商品も購入し、価格や表示内容を比較した。
カルビーの「ポテトチップス のりしお」(70g)と、白黒パッケージの「ポテトチップス うすしお味」(70g)は、いずれも税込168円で販売されており、パッケージ変更による価格差はなかった。
一方、セブンプレミアムの「うすしお味ポテトチップス」(70g)は税込148円で販売されており、カルビー製品より20円安価だった(=写真右端)。
表示内容に大きな違いなし
パッケージ裏面を比較したところ、原材料表示、アレルギー表示、栄養成分表示、内容量、製造所固有記号、問い合わせ先など、消費者向けの基本的な表示項目は白黒パッケージでも従来品とほぼ同様だった。
違いとして確認できたのは、白黒パッケージには「石油原料節約パッケージ」との表示と、印刷インク使用量を抑えていることを説明する文章が追加されている点で、商品内容や表示情報そのものに大きな変更は見られなかった。
インク調達は改善途上、終了時期は未定
編集部の取材に対し、カルビー広報は印刷インクの調達状況について、「現在も情勢を見ながら対応している」と説明し、改善途上にあるとの認識を示した。
また、白黒パッケージをいつまで継続するかについても、「現時点では見通しは立っていない」としており、当面は通常パッケージとの混在が続く可能性がある。
安定供給を最優先 反響は公表せず
今回の比較では、白黒パッケージになっても販売価格は据え置かれており、値下げを目的とした仕様変更ではないことが改めて確認された。
編集部が確認したところ、白黒パッケージの余白部分をキャンバス代わりにしてイラストを描き、SNSへ投稿する動きも見られる。このような動きについて、カルビー広報は消費者からさまざまな声が寄せられていることは認めつつも、「具体的な内容を公表する予定はない」と説明した。
また、店舗関係者からは白黒パッケージの売れ行きが好調との声も聞かれたが、同社は売れ行きなどについてもコメントを控えた。その理由について、「今回の取り組みは販売促進やプロモーションを目的としたものではなく、あくまで商品の安定供給を最優先に実施している」と強調している。

【田代 宏】
(上の画像のイラスト:記者作)

