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第二創業で挑むウェルビーイング DHC、誰もが輝ける社会へ、美と健康のインフラを築く

 1972年の創業以来、化粧品・健康食品の分野で日本のセルフケア市場を牽引してきた㈱ディーエイチシー(東京都港区、宮崎緑社長、DHC)。2023年4月、新経営体制への移行とともに「第二創業」を宣言し、大きな転換期を迎えた。24年には新たなパーパス「しあわせを、ふつうに。」を掲げ、ブランドロゴを一新。これまでの信頼と実績を基盤に、ガバナンスの強化とサステナビリティ経営を加速させている。

志をカタチにする第二創業期の決意

 同社は今、オリックス連結子会社として、かつてないスピードで組織変革を進めている。2025年の年頭所感において代表取締役社長の宮﨑緑氏は、「VISION 2030」の実現に向けた飛躍の年であることを強調した。新パーパスに込められたのは、効果と安全性を両立した高品質な製品を、誰もが継続しやすい形で提供し、1人ひとりの「ウェルビーイング」に貢献するという強い意志。
 この決意を象徴するのが、26年2月に実施された本社および事業所の統合移転。新オフィス「ミタマチテラス」は、フリーアドレスを基本としたコミュニケーション重視の設計となっており、組織や役割を越えた対話が自然に生まれる環境を整備した。この物理的な変化は、業務効率の向上だけでなく、社員1人ひとりが主体的に新たな価値を創造する「新生DHC」の象徴とも言える。

笑顔をつなぐ支援の輪、コスメバンクへの参画

 同社が第二創業期において、最重要テーマの1つとして掲げているのが「サステナビリティ」。その具体的かつ象徴的な活動が、(一社)バンクフォースマイルズが主催する「コスメバンク プロジェクト」への参画。同社は24年5月より、同プロジェクトの「ボードメンバー企業」として、年間を通じた継続的な支援を開始している。
 このプロジェクトは、経済的な困難やさまざまな事情で化粧品を手にすることができない女性たちへ、参画企業から寄贈された余剰品を詰め合わせて無償で届けるという取り組み。同社はこれまでに、カラーリップやファンデーションなど合計約3万7,000個を寄贈した。提供される製品には、「化粧品の力で1人でも多くの笑顔を創りたい」という同社の思いが込められている。製品を届けるだけでなく、制作過程に社員が直接関わることで、社会課題への理解を深めると同時に、自社の製品が持つ「人を前向きにする力」を再認識する機会としている。この活動は、資源の有効活用による環境負荷低減と、女性のウェルビーイング支援という2つの側面から、同社の理念を体現している。

未来を拓く技術革新、循環型社会への挑戦

 同社のサステナビリティへの挑戦は、社会支援に留まらず、技術革新による環境対応にも及んでいる。26年4月、同社はartienceグループらとの共同研究により、サプリメント包装袋の再資源化技術に新たな知見を見出したと発表した。従来、サプリメントの品質を守るための「アルミ箔ラミネートフィルム」は、その多層構造から再資源化が困難とされてきた。同社製品だけでも年間約100トンの包装袋が廃棄されているという課題に対し、同社は安心・安全な製品提供だけでなく、使用後の廃棄段階まで含めた責任を果たすべく、リサイクルモデルの構築を推進している。

 また、国際的な人道支援にも積極的に関与しており、25年末には販売機会を終えた衣料品約4,500点を、ウクライナやカンボジアへ支援物資として提供した。これら全ての活動は、「しあわせを、ふつうに。」というパーパスに基づき、社会全体のしあわせを自社の成長と同期させるという同社の新しい経営スタイルとも言える。

COMPANY INFORMATION
所在地: 東京都港区芝5丁目34番2号 ミタマチテラス19階
URL:https://top.dhc.co.jp/company/jp/
事業内容: 化粧品、健康食品、医薬品、食品等の製造・販売、アパレル事業、他

(月刊誌「Wellness Weekly Report95号(2026年5月10日刊)より転載」

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