44歳からの「責任世代」を支える新機軸 キューサイ、AI活用で挑む広告審査の高度化と信頼構築
キューサイ㈱(福岡市中央区、石川順朗社長)は、創業から60年余りの節目に大きな変革を遂げている。長年、健康食品やスキンケアを通じて女性の美と健康を支えてきたが、今年4月、新たにフェムケア事業へ本格参入し、新ブランド「f44(エフ フォーティ フォー)」を立ち上げた。さらに、急速に拡大するデジタル広告の信頼性を担保するため、広告審査AIエージェント「ヤッキくん」(https://yakki-kun.com)の本格導入に向けた取り組みを開始。最新技術と顧客視点の双方から、ウェルネス産業の新たなスタンダードを切り拓こうとしている。
「責任世代」のゆらぎ、新ブランドで寄り添う
同社が新たに展開する「f44」は、エイジングの転換期とされる44歳からの心身のゆらぎに着目したブランド。開発の背景には、同社の顧客層である70代以上の女性たちから寄せられた「もっと早くから自分の体と向き合いたかった」という切実な声があった。40代から50代の女性は、仕事での責任や家事・育児、さらには介護といった「誰かを支える役割」が重なり合う「責任世代」。自身のケアを後回しにしがちな彼女たちが、科学的根拠に基づいた適切なケアを取り入れ、自分らしく輝き続けることを目指している。
ブランド名の「44」は、スタンフォード大学の研究でも示された、エイジングが急速に進む節目とされる年齢に由来する。第一弾として、年齢とともに変化する女性のゆらぎに寄り添うサプリメント『f44 ホップ』や、女性に不足しがちな鉄分、吸収性にこだわった「リポソーム鉄」として配合した『f44リポソーム鉄』など、個々のコンディションに合わせて選択できる4種類のサプリメントを発売。1日1〜2粒というシンプルな設計は、多忙な日常に無理なく取り入れられるよう配慮されたもの。同社は今後、嗅覚を通じて自身の状態を可視化する新サービスの開発も進めており、多角的なアプローチで女性のウェルネスを支える。
広告審査をAI化、信頼と効率の両立
こうした積極的な製品展開の裏側で、同社はコンテンツの「信頼性」を支えるガバナンス強化にも注力する。現在、ECやWeb広告の拡大に伴い、広告表現の審査対象件数は急増している。景表法や薬機法の厳格化が進む中、高度な専門知識を持つ担当者への業務集中や、知見の属人化が大きな課題となっていた。
この課題解決のために導入されたのが、㈱EdgeX(東京都中央区、高村健一社長)が提供する広告審査支援AIエージェント「ヤッキくん」。同システムは、法規制のガイドラインや同社独自のエビデンス、社内ルールに基づき、広告表現を自動チェックして改善提案を行う仕組み。RAG(検索拡張生成)技術を活用しており、業務用チャットを介したスピーディーなレビューを可能にしている。
このAI活用により制作の初期段階でのセルフチェックが強化され、手戻りの削減と審査品質の平準化が期待される。さらに、企業固有の判断基準をAIに学習させることで、社内ナレッジの蓄積と共有を促進する体制を整える方針。すでに現場からは、画像の認識精度や判定レベルの高さを評価する声が上がっており、一般化粧品のチェックにおいて実用的な手応えを得ているという。
未来へのビジョン、健康の伴走者として
同社の歩みは、単なる製品提供に留まらない。最新のAI技術で企業の社会的責任を果たしながら、フェムケアという新たな領域で個人の人生に深く寄り添う。「ヤッキくん」によるコンプライアンスの高度化は、顧客への誠実なコミュニケーションの証であり、それが「f44」のような革新的なブランドの信頼を担保する基盤となる。
同社は今後も、デジタル技術と長年培った健康への知見を融合させ、あらゆる世代が前向きに年齢を重ねられる社会の実現を目指す。
COMPANY INFORMATION
所在地:福岡市中央区薬院1-1-1(本社)
TEL: 092-724-0831(代表)
URL: https://corporate.kyusai.co.jp/
事業内容: ウェルエイジング商品の開発・販売(ヘルスケア商品・スキンケア商品等)
(月刊誌「Wellness Weekly Report95号(2026年5月10日刊)より転載」
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