マグネシウム普及に挑む オーガニックサイエンスの挑戦と今後の展望
オーガニックサイエンス㈱(東京都千代田区、鎌田貴俊社長)は、マグネシウムを用いたヘルスケア製品を展開し成長を遂げている。パイロットを夢見て銀行を退職した後、起業家として紆余曲折を経た鎌田社長(=写真)が、いかにしてマグネシウムを通じて人々の健康を支えるに至ったのか。創業の経緯や経営哲学、そして今後の展望について聞いた。
夢の挫折とマグネシウムとの出会い
――パイロットを目指されていたところから、マグネシウムに着目したきっかけは何でしょうか。
鎌田 もともとは銀行員でしたが、飛行機に触れた感動からパイロットを志し退職しました。夢は叶いませんでしたが、起業の道を進む中で、人の健康に貢献したいという思いが強く芽生えました。4社目の起業時に事業が停滞し、3年間の無収入生活を経験しました。4人の子どもを抱える中、深刻な不眠と鬱のような状態に陥った際、海外出身のCOOからマグネシウムを教えられました。
試しに塗るタイプのクリームを使用したところ、コンディションに変化を実感。欧米ではマグネシウムが日常的に取り入れられているケースも見られる一方、日本ではこの事実があまり知られていない。同様の悩みを持つ人が多いことにも気付きました。この大きなギャップに機会を見出し、日本人の肌にも合う製品の開発を決意しました。
――創業当初の「売れない」という壁を、どのように乗り越えたのでしょうか。
鎌田 2020年5月に主力製品である『マグバーム』を発売しましたが、当時はマグネシウムの認知度が低く、半年間は月に数個しか売れない日々が続きました。しかし、「売りたい」というエゴを捨て、「マグネシウムの重要性を伝えたい」という純粋な使命感に立ち返りました。
その後、インフルエンサーによる紹介が増えたり、情報発信を継続する中で、少しずつ理解が広がりました。医療機関での採用も進み、現在では約350のクリニックで取り扱われるまでに成長しました。
多様性を活かす「任せる」経営
――チームマネジメントで意識していることは何でしょうか。
鎌田 完全リモート体制を取っており、強みを持った多様なメンバーに権限を委譲しています。以前は全て自分で抱え込んでいましたが、今は「監督」のような立場に徹するようになりました。また、多様性を組織の成長原動力と捉え、国籍やバックグラウンドの異なるメンバーがそれぞれの強みを発揮できる環境作りを重視しています。現在は5カ国にまたがる28人のスタッフが在籍し、聴覚障害やコミュニケーション障害を持つメンバーなども活躍しています。
こうした環境の下、各メンバーが自律的に意思決定できるようになり、結果として組織全体のスピードと柔軟性が高まっていると感じています。
マグネシウムが根付く社会を目指して
――今後の展望をお聞かせください。
鎌田 マグネシウムを、カルシウムや鉄と同じくらい日本の社会に根付いたミネラルにすることが直近の目標です。そのために、医療機関での活用と日常生活の両面から普及を進めていきたいと考えています。また、今後はオーストラリアを拠点とした海外展開も本格化させ、日本の品質の高さを世界に広げていきます。将来的には海外で評価されたものを日本に還元する流れも視野に入れながら、「マグネシウムから始めるウェルビーイング」という考え方を国内外に広げていきたいと考えています。
――ありがとうございました。
(聞き手・文:藤田勇一)
<COMPANY INFORMATION>
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TEL:0120-659-151(午前9時~午後6時・平日のみ)
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URL:https://organicscience.jp/
事業内容:マグネシウム製品の開発・製造・販売など

