栄養機能食品の表示見直しへパブコメ開始 消費者庁、食品表示基準改正案を公表
消費者庁は1日、「食品表示基準の一部を改正する内閣府令(案)」を公表し、パブリックコメントの募集を開始した。募集期間は7月30日まで。
改正案は、栄養機能食品制度について、栄養成分の下限値・上限値や機能表示の文言、注意喚起表示などを見直す内容で、先月22日に終了した「栄養機能食品に関する検討会」の取りまとめを反映したもの。施行日は公布日とし、表示切り替えには2030年3月31日までの経過措置を設ける。
今回の改正案では、栄養機能食品に表示できる20成分について、最新の「日本人の食事摂取基準」などを踏まえ、栄養成分の下限値・上限値を見直す。
例えば、ビタミンDの下限値は1.65μgから2.70μgへ、ビタミンB12は0.72μgから1.20μgへ引き上げる一方、カルシウムは204mgから210mg、マグネシウムは300mgから320mgへ変更されるなど、多くの成分で基準値が改められる。
機能表示の文言についても全面的に見直す。ビタミンDは現行の「カルシウムの吸収を助ける栄養素です」、「骨を作るのを助ける栄養素のひとつです」から、「腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です」へ変更。ビタミンAは「夜間の視力の維持を助ける栄養素です」から「暗所での視力を正常に保つのを助ける栄養素です」に改めるなど、現在の栄養学的知見を踏まえた表現へ整理する。
一方、注意喚起表示については大きな変更はなく、検討会で了承された内容がそのまま盛り込まれた。すべての栄養機能食品に共通する「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください」との表示や、亜鉛、カリウム、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンK、葉酸などに義務付けられている個別の注意喚起表示は引き続き維持される。改正点は、複数成分を配合した製品でも対象成分が分かるよう、ビタミンAやマグネシウムの注意喚起文言に成分名を追記するなど、限定的なものとなっている。

