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ベグキャビア、食事性脂肪の吸収抑制 オリザ油化と近畿大らが共同研究、胃排出遅延とGLP-1分泌促進が機序

 オリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)が取扱う機能性食品素材「ベグキャビア」(マウンテンキャビアエキス)に含まれるトリテルペンサポニン「モモルジンIc」について、胃排出の遅延とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の分泌促進を介し、食事性脂肪の吸収を抑制することが動物試験などで確認されたという。

 同社をはじめ、近畿大学大学院薬学研究科、㈲イーエステック京都、㈱京都有機化学研究所、(一財)生産開発科学研究所の共同研究によって確認されたもので、研究内容は、日本生薬学会が提携する海外学術誌に掲載された。同社が先月末までに発表した。

 ベグキャビアは、同社が2022年に血糖値をケアする素材(血糖値対策素材)として発売した機能性食品素材。同社はこれまでの研究で、グルコースの吸収遅延・抑制による食後血糖値の上昇抑制機能を確認してきたが、今回の共同研究は、肥満や脂質異常に対する機能性とその作用機序を詳細に検討する目的で行った。

 その結果、高脂肪食を与えたマウスを用いた試験では、体重増加の抑制や、食事性脂肪の吸収抑制機能などが認められた。その作用メカニズムとしては、ベグキャビア由来のモモルジンIcが摂取されると、胃から腸へ内容物が送られる胃排出の速度が適度に遅延され、それに伴い、GLP-1の分泌が促進され、その結果として体内のエネルギーバランスが最適化されるという機序を解明したという。膵リパーゼ阻害による脂肪吸収抑制という従来手法とは異なる作用メカニズムだという。

 マウンテンキャビアとは日本では「トンブリ」と呼ばれるホウキギ(アカザ科)の果実。同社は今後、GLP-1を介した詳細な分子メカニズムの解明とヒトでの有効性評価を進めるなどしてベグキャビアの機能性研究を深耕し、肥満や脂質異常に対する機能性を訴求できる「次世代素材としての社会実装を推進する」としている。

 今回の研究成果をまとめた論文は、「Anti-obesity and lipid-lowering effects of mountain caviar extract and its principal saponin momordin Ic via delayed gastric emptying and GLP-1 secretion independent of energy expenditure」(マウンテンキャビアエキスおよびその主要サポニン成分 モモルジンIc の抗肥満および脂質低下作用はエネルギー消費とは無関係に胃排出遅延およびGLP-1分泌を介して発揮される)の題名で『Journal of Natural Medicines』に掲載された。閲覧はこちら

【石川太郎】

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