更新5回・公開95件にとどまる 【9月の機能性表示食品届出DB更新】新規成分はLPSの1つのみ
10月、2026年も残り3か月。消費者庁が9月に行った、機能性表示食品の届出情報検索データベース(DB)の更新回数は計5回にとどまり、情報公開した新規届出の件数は計95件と100件に届かなかった。前月、8月の更新回数は計10回、公開件数は計150件だった。今年は土日を含め5連休となったシルバーウィークの影響もありそうだが、9月後半の更新は16日と24日の2回に限られ、25日以降は月末まで更新がなかった。
9月のDB更新で届出が公開された新規の機能性関与成分は、グラム陰性菌に分類されるパントエア・アグロメランス由来LPS(リポポリサッカライド)の1つのみだった。LPSとは、「リポ多糖」とも呼ばれる糖脂質。自然免疫応用技研㈱(香川県高松市)が届け出たもので、機能性表示の内容は「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目や鼻の不快感を軽減する機能があることが報告されています」となっている。
作用メカニズム(機序)について届出資料では、「Th1/Th2バランスの正常化やTreg細胞の活性化によるⅠ型アレルギーの抑制作用を通して、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目や鼻の不快感を軽減すると考えられる」と考察している。LPSはマクロファージを活性化させる働きがあるとされる。今後、健康な人の免疫ケア機能を訴求する届出が行われるかどうかを注目する向きもある。
既存成分の機能性表示広がる 内臓脂肪・睡眠・HbA1cなど
一方、9月のDB更新で目立ったのは、既存機能性関与成分における機能性表示の拡張だ。
ライチ果実由来ポリフェノールを低分子化した素材「オリゴノール」に含まれる機能性関与成分、ライチおよびチャ由来フラバノール単量体・二量体について、「やや太り気味(BMIが高め(25以上30未満))の方の内臓脂肪の減少をサポートする」旨の機能性表示が新たに公開された。身体的疲労感軽減に続く第2弾の機能性表示となる。
また、いわゆる「冷えケア」機能が届け出られてきたカメリアサポニンB2では、「日常生活(安静時や日常活動時)のエネルギーとして脂肪を燃焼しやすくする」旨の機能性表示に対して届出番号が付与。さらに、BMIが高めの人の内臓脂肪減少の機能性表示が届け出られていたD-β-ヒドロキシ酪酸(D-BHB)について「睡眠の質(すっきりした目覚め、寝つき、ぐっすり眠れること)を高める」、もともと多機能が届け出られている5-アミノレブリン酸リン酸塩(5-ALA)では「健常域で高めのHbA1cの低下をサポートする」旨の機能性表示を行う届出がそれぞれ新たに公開された。
このほか、「ブドウ糖と比較して、精神的負荷がかかる作業による一時的な疲労感を軽減する機能があることが報告されています」として、比較対象を具体的に示す機能性表示を行う届出に対して届出番号が付与された。既存機能性関与成分のパラチノースについてDM三井製糖㈱(東京都港区)が届け出た。
撤回届出の動向も押さえておく。9月1日から同25日までにかけて、計40件の既存届出が自主的に取り下げられた。同26日~30日分はまだDBに反映されていない可能性もあり、確定値ではないが、前年同月に対して10件少なく、前月との比較では9件多い。サプリ形状の製造管理にGMP(適正製造規範)基準の遵守を義務づけるなどした改正機能性表示食品制度が9月から完全施行されたが、撤回の動きに大きな変化は今のところ見られていない。
【石川太郎】
2026年9月のDB更新
【2日付】9月初の更新、新規24件が公開 GMP遵守義務対象のサプリ形状が15件
【7日付】リポポリサッカライド、初の届出公開 花粉などによる目・鼻の不快感軽減
【8日付】カメリアサポニンB2に脂肪燃焼表示 冷えケアに続く第2弾の機能性表示領域
【16日付】届出番号L392まで新規24件公開 6営業日ぶりの更新、撤回届出16件増加
【24日付】3つの関与成分、表示の幅広げる D-BHB、5-ALA、パラチノース
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6月、26年度「L」は出足から加速 GMP義務化のサプリ形状は過半数維持
7月、月間公開件数100件に届かず 更新回数7回にとどまる
8月、乳酸菌B240など新規の機能性関与成分が複数 既存成分の機能拡張も

