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沖縄ブランドの確立を目指す 【九州・沖縄】WELLNESS OKINAWA JAPAN座談会(後)

協議会への県外からの参画の模索
WOJの自走化が急務

宮城 当社は認証の参画企業でもありますが、同時に私自身が協議会の会長を務めさせていただいております。沖縄美健販売さん、カタリスト琉球さんの商品へのこだわりなど貴重なお話を聞かせていただきました。広告を出稿し、どうやって販売していくのかというのが大きな課題です。ただ、沖縄であるということは、この上ない武器だと思います。コロナ禍にも関わらず、沖縄に来る人はいる。そういった人たちは何を沖縄に求めているのかというと、やはり「癒し」だと思います。

 沖縄に来ることで独特の空気や食文化に触れる。その伝統的な食文化を私たちは提供していかなければなりません。そういう意味で、機能性表示食品制度でクローズアップされた食の機能性や安全・安心という部分に、沖縄らしさという情緒的な部分の「三拍子基準」が盛り込まれたのがWOJです。WOJに参画することでメリットを享受できるような仕組み作りと、WOJを自走化させるための役割を協議会として果たしていきたいと思っています。

 そのためにも、イベントなど認知度を高める活動を進めてまいります。コロナ禍で県内の健康産業業界も大変厳しい状況です。だからこそ、協議会が主体となって取り組むWOJが市場をけん引できるように、会員企業全体で連携していきたいと思います。同時に、「沖縄らしさ」というコンセプトを崩さず、それでいて県外企業にも参画していただけるように協議会として、規約改定に向け着手して参ります。

伝承に頼らない確かなエビデンスを
協議会として高品質を後押し

照屋 協議会がWOJをやるという意義とは何だとお考えでしょうか?


宮城 沖縄に限らず、北海道の「ヘルシードゥ―」や四国の「ヘルシー・フォー」など、他の地域にも、その地域の特色を生かした独自の認証制度があります。こうした認証制度を持つことの意義の1つは、品質の向上だと思います。特に沖縄は、伝統的に体に良いとされる素材の宝庫です。こうした素材を単なる伝承によるということではなく、科学的なエビデンスに基づいて、かつ安全に安心して提供できるというのがWOJの魅力です。

 沖縄の健康産業企業が集まる当協議会が主体となってWOJを推進していくことで、沖縄の伝統的な食文化を次世代に継承し、産業として発展させていくことに意義があると考えます。同時に、せっかく集まった沖縄素材のエビデンスですから、それぞれバラバラに活用するのではなく、1つのデータベースとして取りまとめ、一定の条件のもとに会員企業が共有し、自社の商品作りに応用できるような仕組みを作りたいと思っています。

照屋 認証制度の意義は「エビデンスをあいまいにしない」ということだと思います。しかし、産業として成り立たせていくためには、本物をつくり、それが市場に受け入れられていかなければなりません。単なるイメージや雰囲気で一時的に売れたものは、本当の産業にはなりません。沖縄伝統の素材を、イメージや雰囲気ではなく、きちんとしたエビデンスに基づいて展開していくためにも、企業単体では限界がありますので、協議会として支援していきたいと思います。

 また、県内にはまだまだ埋もれている素材、気づいていない機能性があると思います。それらを掘り起こし、データベースとして蓄積することで、沖縄健康産業界のさらなる発展につなげていきたいと思います。

沖縄の健康産業界全体に貢献
県外企業・団体との連携が求められる

宮城 当協議会会員は、沖縄県内に事業所を有する企業であることが条件です。そのため、どうしても県外企業との連携に課題があります。県内の企業同士だけですと、どうしても情報やコラボレーションに限界があります。協議会の規約を全て変えるというわけにはいきませんが、こうした県外企業とのつながりを、協議会が取りつなぐ役割が担えないか、現在協議しております。


照屋 実際、県外の企業からのアプローチは数多く来ておりますので、こうした情報を取りまとめる仕組みづくりが急がれます。他地域の業界団体との連携や情報共有も近道かもしれません。


宮城 まだまだコロナ禍で制約はありますが、今年はさまざまなイベントなどにも参加し、露出を増やすと同時に県外企業と出会う機会を多く作りたいと思います。今一度、県内の認知度を高めていくことで、参画企業を増やしていきます。


照屋 最後に皆さん、今年度の意気込みをお願いします。


稲福 今年度は、WOJ認証商品の拡販に注力します。当社はOEM事業が主力ですが、ECを通じた直販事業を強化し、会社・商品の認知度を向上させていきます。


宮國 桑事業を承継しました。すでにWOJ認証商品も3商品ありますし、当社として新たな認証商品も誕生しました。ECを通じた販売に注力します。また、機能性表示食品を見据えた動きも展開します。


宮城 一企業としてだけでなく、WOJを推進しながらともに発展できるよう、国内外に向けて情報発信を行います。


照屋 各社さまざまな思いで、歴史を重ねてこられていると思います。皆さんの努力にお応えできるようコーディネーター、事務局として尽力したいと思います。よろしくお願いいたします。

(了)
(藤田 勇一)

(冒頭の写真:宮國氏(左手前)、稲福氏(左奥)、照屋氏(右奥)、宮城氏(右手前)

関連記事:沖縄ブランドの確立を目指す 【九州・沖縄】WELLNESS OKINAWA JAPAN座談会(前)

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