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健康食品の利用歴66%が「ある」 購入ルート「ドラッグ」「ネット」が99%(都意識調査)

 都民は健康食品をどう思っているのか?東京都は昨年12月15日から28日まで、健康食品に関する都民の意識や認知度などについてアンケート調査を実施、きのう19日、結果を公表した。
 
 対象は18歳以上の都民482人。都が実施しているモニター制度に登録している人を対象にインターネットによる20項目の設問を行った。有効回答数は379人、回答率78.6%だった。

「利用している+以前利用していた」66%(N=217)
 回答者の37.7%が健康食品を利用しており、2種類以上の製品を利用している人が16.4%いた。以前利用していたが現在は利用していない人は28.3%だった。また、上記回答者の61.3%が「おおむね毎日利用していた」としている。

 購入する目的についても聞いた(複数選択)。
 利用する目的は「ビタミン・ミネラルなどの栄養補給」が62.2%と最も多く、「健康維持・増進」47%、「疲労回復」22.6%と続いた。

 購入する時の選択基準を全員に聞いたところ、「特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品であること」が最も多く42.9%だったが、「メーカー名」42.2%、「原材料、内容成分(原材料、原産地、食品添加物)」41%、「効果・目的」40.1%と差はなく、価格を重視する人は31%だった(N=329、複数選択)。

購入ルート「ドラッグ」53.9%、「ネット」44.7%

 購入ルートは「薬局・薬店(ドラッグストア)」53.9%、「インターネット(通信販売)」44.7%とこの2つで98.6%を占め、「スーパー・ディスカウントストア」16,1%、「カタログ・チラシ(通信販売)」9.7%、「テレビショッピング」4.1%、「コンビニ」3.2%と続いた(N=217、3つまで選択)。

知名度はトクホが1位

 トクホ・栄養機能食品・機能性表示食品の知名度について全員に聞いたところ、それぞれ、「具体的な内容をよく知っている」46.5%・32.2%・29.8%、「名前は聞いたことがあるが、どのようなものかは知らない」52.6%・62.3%・60.8%、「名前も聞いたことがない」0.9%・5.5%・9.4%と、台頭著しい機能性表示食品だが栄養機能食品にもまだ及ばなかった。
 興味深かったのは、「指定成分等含有食品」についてよく知っていると答えた人が1割弱いたことだ。

 利用している、以前利用したことがあると回答した217人に対して「基礎疾患の有無(あった、なかった)」を聞いたところ、「ある(あった)」41.5%、「ない(なかった)」58.5%だった。
 「ある(あった)」人で、利用前に医師・薬剤師・登録販売者などの専門家に相談した人は36.6%に過ぎなかった(複数選択)。

摂取中のかゆみ・発疹など「ある」17%

 また、健康食品を摂取中に、かゆみ・発疹・下痢などの体調不良を感じたことが「ある」と回答した人は5.5%、「確信が持てないがある」という人は11.5%だった。その後の対応では「利用を中止した」70.3%、「インターネットで類似の事例を検索」21.6%、「医師の診察を受けた」16.2%、「購入店、製造元・輸入元に相談」と「薬剤師に相談」がそれぞれ8.1%、「保健所に相談」2.7%、「消費生活センターに相談」2.7%などと続いたが、「家族・友人・知人に相談した」が13.5%と意外に多かった。複数回答のため、まずは家族らに相談し、その後で専門家に相談したものと推測できる。

 専門家が推奨している健康食品の摂取記録については、約9割の人がつけていなかった。

東京都ホームページ

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