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三生医薬、カマタを完全子会社へ ソフトカプセル生産能力が大幅増、静岡以外に生産拠点

 健康食品受託製造大手の三生医薬㈱(静岡県富士市、今村朗社長)が、健康食品受託製造企業の㈱カマタ(東京都品川区、鎌田泉社長)の全株式を取得して完全子会社化する。

 11日、それぞれの取締役会で決議し発表した。株式譲渡実行日は来年1月5日の予定。株式取得金額は約17億円とされる。

 カマタは1970年設立。ソフトカプセルを中心に健康食品の受託製造を手がけており、三生医薬は同社を傘下に迎え入れることで、シームレスカプセルやソフトカプセルの生産能力を大幅に増強できるほかに、静岡エリア以外に生産拠点を持つことになる。BCP(事業継続計画)の観点から生産拠点の分散を望む顧客のニーズに応えられることもあり、カマタの買収を決めた。

 三生医薬の現行生産能力にカマタのそれが加わると、ソフトカプセルの年間生産能力は約55億粒と約8割増加する。一方、シームレスカプセルは同800トンとなり、約3割増える。同社の足元ではシームレスカプセル技術を活用した「フレーバーカプセル」の受注が伸長。そのためシームレスカプセルについては今後、カマタの生産拠点に設備投資を行い、両社合わせて現在の三生医薬における生産量の約2倍まで増産できるようにすることも視野に入れている。

 同社の今村社長はカマタの買収について次のコメントを出した。

 「昨今の需要の高まりにより、『フレーバーカプセル』の納期が長期化する傾向が続いていたが、今回、カマタさんを迎えることで、お客様により早く、高品質の製品をお届けすることができるようになることを心から嬉しく思う。また、フレーバーカプセルに限らず、ソフトカプセルの生産量が増加することで生産効率の改善が見込まれる他、カマタさんとの技術交流による品質改善も期待できて、これまで以上にお客様にご満足いただくことができる体制が整うものと確信している」

【石川太郎】

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