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ヒアルロン酸Naの経口摂取試験を実施 キユーピー、健常者の膝の痛み・こわばり・違和感の緩和を確認

 キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)はこのほど、ヒアルロン酸Naの経口摂取による、健常者の膝の痛み・こわばり・違和感の緩和を確認したと発表した。北海道教育大学の杉山喜一教授と共同研究を行った。この研究成果について、4日・5日に開催された「第35回ランニング学会大会」で発表した。

 同社はこれまでに、変形性膝関節症患者を対象にした試験で、ヒアルロン酸Naの経口摂取による症状軽減を示唆する研究成果を得ている。今回は、病者ではなく日常生活で膝の違和感を経験したことのある健康な成人を対象に試験を行った。具体的には、変形性膝関節症の重症度を判定するためのKL分類(Kellgren-Laurence分類:変形性膝関節症の重症度を判定するための一般的な指標のこと。Grade2以降に該当すると変形性膝関節症と診断される)でGrade 0または1と評価された一般市民ランナーを被験者とした。

 一般市民ランナー56人を、ヒアルロン酸Na群(n=27)とプラセボ群(n=29)に分け、前者はヒアルロン酸Naを1日あたり111mg、後者はデキストリンを同量、同じ見た目のカプセル形状で12週間摂取してもらった。健常者の評価に適した指標を、WOMAC (Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Indexの略。股関節と膝関節の変形性関節症を評価するために医療専門家が使用する指標のこと)と、JKOM(日本版変形性膝関節症患者機能評価表)から抜粋し、「痛み」・「こわばり」・「違和感」について、「起床時の膝」・「階段を上るときの膝」などの7項目をVASを使って評価した。

 その結果、7項目の「総点」として、「痛み」・「こわばり」・「違和感」が12週間後に有意に改善していることが分かった。また、7項目のうち、「階段を下りるときの膝の違和感」・「普段より長時間もしくは長距離歩行したときの膝の痛み」についても、12週間後に有意に改善したことが分かった。これらのことから、ヒアルロン酸Naの経口摂取が、軽症度の膝の痛みや違和感を抱えるランナーにとって、有用であると考えられるとしている。

 同社は、約40年にわたるヒアルロン酸の研究開発の実績を持つ。BtoBを中心に、食品・医薬品・化粧品の原料として幅広く展開している。同社では、今後も、ヒアルロン酸の機能性を研究し、新たな可能性を導き、人々の健やかな生活に貢献するとしている。

(冒頭の写真:イメージ)

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