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パラミロンEOD-1、メタボ緩和に有効か 海外誌上で論文発表、内臓脂肪の低減など報告

 ㈱神鋼環境ソリューション(神戸市中央区、佐藤幹雄社長)が供給する健康食品素材、パラミロンEOD-1の機能性について、内臓脂肪などメタボリックシンドローム関連指標を改善させる働きのあることが、軽度肥満成人男女を対象にしたヒト試験で示唆された。同社と、大妻女子大学(伊藤正直学長)家政学部の青江誠一郎教授の共同研究成果。これまでの研究で、食後の血糖値や内臓脂肪量を抑える働きのあることが動物試験で確認されていた。ヒトに対しても同様に働くことが今回初めて示唆された。

神鋼環境ソリュと大妻女子大の青江教授が共同研究

 同社と同大が7日、連名で発表した。肥満気味の日本人成人男女36人を対象にした二重盲検並行群間比較試験を行い、内臓脂肪のほかヘモグロビンA1c値の改善や、アディポネクチンの分泌低下を抑制する働きが確認されたという。摂取期間は12週間。試験結果をまとめた論文は先ごろ、海外学術誌の『Food Science & Nutrition』に掲載された。

 パラミロンは、微細藻類のユーグレナに含まれるβグルカンの一種。神鋼環境ソリューションのパラミロンEOD-1は、同社で機能性などを発見した新規株「ユーグレナグラシリスEOD-1株」を純粋培養した食品素材中に高含有(70%以上)するパラミロンのこと。

 これまでの研究で、精神的・身体的な疲労感の軽減や自律神経バランスの調整などといった機能性を持つことが確認、報告されている。同社によれば、パラミロンEOD-1が腸管の細胞を刺激することで機能を発揮すると考えられている。

 同社と共同研究を行った青江教授は、今回の共同研究で確認された機能性について、「パラミロンが消化管に作用し脂質代謝に影響を与え、酸化ストレス軽減作用なども複合的に関与していると考えられる」とコメント。同社では今後、パラミロンEOD-1の腸に対する作用メカニズムの研究を進め、腸との関係性を明らかにしたい考え。

 青江教授は、先月29日に開催された『パラミロン研究会』(矢澤一良会長)第4回学術集会の中で、「パラミロンの糖・脂質代謝に対するヒト試験での効果検証」と題し、今回のヒト対象研究結果の一部を報告していた。

 なお、Food Science & Nutrition誌に掲載された論文タイトルは以下のとおり。

Effects of Paramylon rich Euglena Gracilis EOD-1 Powder on Visceral Fat Obesity in Moderately Obese Japanese Adults: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Trial(軽度肥満の日本人成人における内臓脂肪型肥満に対するパラミロンを豊富に含んだユーグレナグラシリス EOD-1 株粉末の効果)。以下で全文を閲覧できる。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/fsn3.3130

関連記事:KOBELCO、ユーグレナEOD-1株めぐり回す2つの車輪

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