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「熟成ニンニク抽出液」が独で医薬品に 湧永製薬子会社が承認を取得

 湧永製薬㈱(東京都新宿区、湧永寛仁社長)はこのほど、独自素材「熟成ニンニク抽出液」が独で医薬品として承認を取得したと発表した。

 子会社のワクナガ・オブ・ヨーロッパ(Wakunaga of Europe/ベルリン)が、「熟成ニンニク抽出液」を単一配合した『Kyolicカプセル』を独連邦医薬品医療機器研究所(BfArM)へ申請し、「動脈硬化症の予防のための補完的な手段」を効能としたTraditional herbal medical products(THMP)として承認されたもの。

 同社は、「医薬品に国境はない」という考えのもと、1964年から海外進出を積極的に行ってきた。同社製品の販売実績は世界50カ国を超えており、2017年には、欧州事業拡大のため独(ベルリン)にワクナガ・オブ・ヨーロッパを設立した。20年4月に、「熟成ニンニク抽出液」の独での医薬品販売を目指し、THMP申請を実施していた。
 
 同社によると、邦人企業が開発した独自素材が、医薬品として独で承認されたのは今回が初だという。同社では、「BfArMにより医薬品承認が厳格にコントロールされており、そのBfArMから動脈硬化予防の効能で医薬品承認されたことは、『熟成ニンニク抽出液』を欧州で展開する上で重要な一歩だと考えている」としている。

※Traditional herbal medical products(THMP):2004年より欧州連合(EU)における伝統的な植物薬の規制承認手続きとして定められた伝統生薬製剤。

関連記事:熟成ニンニク抽出液の有用性(前) 湧永製薬記者セミナーで前川尻氏が発表

YouTube動画:湧永社長インタビュー「熟成ニンニク抽出液」をとことん追求

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