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乳酸菌が加齢の学習低下を抑制 雪印メグミルクと名古屋大学がメカニズムの一端を解明

 雪印メグミルク㈱(東京都港区、佐藤雅俊社長)と名古屋大学大学院理学研究科・野間健太郎准教授らの研究グループはこのほど、乳酸菌「Lactobacillus paragasseri SBT2055」(以下、SBT2055)が、線虫の加齢に伴う連合学習能の低下を抑制することを見出したと発表した。さらに、その作用メカニズムの一端も明らかにした。

 加齢による記憶力や学習能力の低下は社会的な課題となっている。同研究グループは、寿命が短く神経機能に基づく行動を示す線虫「Caenorhabditis elegans」に着目し、食事の影響を調査した。
 研究では、乳酸菌とビフィズス菌の計51株を対象に、線虫の加齢に伴う連合学習能の低下を抑制する効果を検証。その結果、SBT2055を摂取させた群において、連合学習能の低下が抑制されることを確認した。この効果は、線虫の正常な成長や寿命に影響を与えなかったとしている。

 作用メカニズムについて、SBT2055による連合学習能の低下抑制には、寿命やストレス応答を制御するたんぱく質「DAF-16」が必要であること、SBT2055の摂取により、加齢による感覚神経細胞(AWCニューロン)の過剰な活性化が抑制され、正常な神経活動が維持されることが分かったという。

 今回の研究成果は、同乳酸菌がヒトにおいても同様のメカニズムを通じて、記憶力や学習能力の維持に寄与する可能性を示唆している。本研究成果は2026年6月10日付の学術雑誌「Scientific Reports」に掲載された。

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