DHC、配送時の梱包資材を環境配慮素材へ 年間130t、14.3%のCO2排出量削減を見込む
㈱ディーエイチシー(東京都港区、宮崎緑社長/以下:DHC)はこのほど、通販・直営店への配送時の梱包資材を環境に配慮した素材へ変更すると発表した。今月から順次切り替える。同取り組みによって、年間130t、14.3%のCO2排出量削減となる見込みだという。
DHCでは、持続可能な社会の実現のための環境保全への具体的な取り組みとして、8月から3つの取り組みを開始する。まず1つめとして通販緩衝材を紙原料へ変更する。通販顧客への商品配送時、配送中に商品が傷つかないよう商品と段ボールの間に詰める緩衝材を、従来のプラスチック素材のものからFSC認証(持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した「適切な森林管理」を認証する国際的な制度)取得の紙緩衝材に変更する。CO2削減効果は年間16.96tに相当するという。また、中身が動きにくく、商品形状に合わせた調整もしやすいことから、作業の効率化にもつながっている。
2つめが通販配送箱の刷新。通販顧客への商品配送時に使用している配送箱を、FSC認証取得のものへ刷新する。箱の種類も14種類から8種類へと削減した他、デザインも青白のストライプ柄の物を廃止し、シンプルなデザインとしている。これにより、年間79.32tのCO2排出量削減につながっているという。なお、組み立てや解体もしやすいワンタッチ式を採用し、作業効率化も実現している。
3つめが、直営店への商品配送におけるリターナブルBOXの導入。DHCでは、全国に95店舗の直営店を展開している。直営店への商品配送時、従来は段ボールを使用していたが、リターナブルBOX(エコビズボックス)を採用することを決定した。リターナブルBOX は、200回繰り返し使用ができるため廃棄の手間もなく、年間33.68tのCO2排出量が削減できるという。また、今回導入する2,000個を繰り返し使用することにより、約5年間で160tの排出量削減効果が見込まれるという。
同社では、ビューティとヘルスケア領域での取り組みを通じてウェルビーイング経営を目指し、消費者の健康と幸福に貢献することを使命とし、これからも安全で安心、品質にこだわった商品とサービスを提供するとしている。
(冒頭の写真:同社リリースより)