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BHN、届出サポートの範囲広げる 【機能性表示食品特集】現在9素材に加えてR&Dも

 「コロナ禍でも業績は堅調に推移。好調と言ってもいい」。健康食品の原材料開発・販売および最終製品受託製造を手掛けるビーエイチエヌ㈱(恩田明広社長、以下BHN)の担当者はそう語る。なぜ好調なのか。「機能性表示食品に力を入れてきたことが功を奏した」と同社。取り扱い素材のうち、届出サポートが可能なものは現在9素材まで拡大。緑茶抽出物やボタンボウフウ粉末の動きがとりわけ好調だという。

茶カテキンやボタンボウフウ由来クロロゲン酸の動きよく

 BHNが現在ラインナップしている機能性表示食品対応素材は、記憶力領域から冷えケアまで6領域9素材。そのうち、同社が「特に動きがいい」と話す緑茶抽出物はウェイトマネジメント(体重管理)領域の対応素材だ。機能性関与成分は茶カテキン(ガレート型カテキン)。「体重を減らす」機能が報告されている旨をヘルスクレームに盛り込めるようにしてある。好調の理由について同社では、「(コロナ禍での)運動不足解消ニーズを上手く取り込めたのだと思う」とする。

 また、緑茶抽出物に準じるかたちで動きが活発なのは、鹿児島喜界島産のボタンボウフウ(長命草)を原料にしたボタンボウフウ粉末だ。訴求機能は食後血糖値の上昇抑制で、機能性関与成分はボタンボウフウ由来クロロゲン酸。茶カテキンには及ばないものの、機能性関与成分として2018年に初登場して以来、届出件数を着実に増やしている。特に、コロナ禍初年の2020年以降、件数が増えていった。

 他にも、「イチョウ葉エキスやPS(ホスファチジルセリン、大豆由来)も堅調な動きを見せている」といい、認知機能領域に展開できる素材の動きも活発な様子。他の領域でも対応素材の拡充を図ろうと、同社では現在、「(届出に)トライしているものがいくつかある」。今秋にも、新たな対応素材をラインナップに加える計画だ。

EBF推進事業部を新設 研究開発をサポート

 一方、機能性表示食品に関する同社の守備範囲は今、届出サポートを伴う原材料販売や最終商品OEMだけに収まらないかたちになっている。昨年末までに立ち上げた新事業、R&D(研究開発)支援サービスを今春から本格化させたためだ。

 新事業は、機能性表示食品に限らず、サプリメント・健康食品全般について、原材料や最終商品の種別を問わず、基礎研究から臨床試験までサポートしつつ、一定のエビデンスがある製品の開発・販売に向かう顧客を全面的に支援する、というもの。食品CRO企業出身者らで構成されるEBF(Evidence-Based Functional Food)推進事業部が中心となってサービス提供を進めており、まだまだ立ち上げたばかりだが、「複数の案件が同時進行的に進んでいる」という。

 同社の恩田社長は新事業について取材に、「(健康食品市場に)新規参入しようとする企業の場合、まずはRCTでなく基礎研究やオープンラベル試験などを行い、実際に有効性があるのかどうか確認したいというニーズが強い。そうした要望にもしっかり応えていく」とし、原材料から最終商品まで、基礎研究の段階から製品開発をサポートしていきたい意欲を示す。

 機能性に関するエビデンス(科学的な根拠)は「今や〝通行手形〟」だと恩田社長。通行手形を得た後、最終的に機能性表示食品のステージへの引き上げ図る顧客もいるだろう。同社では最後まで伴走していく考え。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都千代田区神田錦町1-16(本社)
TEL:03-5281-5661
URL:https://bhn.co.jp
問い合わせ:https://bhn.co.jp/contact
事業内容:サプリメント・健康食品等の製造販売

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