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BC30、植物性プロテインでも有効性 アミノ酸利用率増加 高齢女性対象ヒト試験で確認

〝差別化乳酸菌〟として提案されている、有胞子性乳酸菌「GanedenBC30」(以下、BC30)の摂取に伴うプロテイン中アミノ酸の利用率増加機能について、新たに高齢女性(平均年齢約58歳)を対象にした試験が実施され、植物性プロテインに関してもアミノ酸の利用率を高めることが分かり、米国で6月開催された第18回国際スポーツニュートリション学会(International Society Of Sports Nutrition)内で報告された。これまでのヒト試験で見出されていたのは、動物性プロテイン中アミノ酸の利用率増加機能で、被験者の年齢も平均約26歳と若かった。

 BC30の日本市場でのマーケティングおよび販売をユニキス㈱(東京都中央区)と共同で行っている㈱ヘルシーナビ(同大田区)が23日、ニュースリリースを通じて伝えた。同社によると、現在、論文化が進められており、年内にも発表される見込みだという。

 BC30は、アイルランドを拠点にする国際的総合食品メーカー、ケリー社が製造する有胞子性乳酸菌(プロバイオティクス)。これまでの研究で、小腸内で発芽し、プロテアーゼを産生することで、プロテインからのアミノ酸やペプチドの吸収を増加させる働きのあることが分かっている。

 ヘルシーナビによると、植物性プロテインと高齢女性を対象にした新たなヒト試験は、動物性プロテインに関して2020年に論文発表された前回のヒト試験と同様に、摂取期間2週間、ランダム化二重盲検クロスオーバーの方式で実施された。

 その結果、植物性プロテインに加えてBC30を1日あたり10億個摂取した群のアミノ酸吸収増加率(AUC比)が、植物性プロテイン単独摂取群に比べて増加した。具体的には、アラニン、システイン、トリプトファン、総アミノ酸、総必須アミノ酸について有意に増加したという。

 同社では、「前回の臨床試験に比べ、群間での有意差や有意傾向が確認できたアミノ酸が増え、特に、総アミノ酸や総必須アミノ酸で群間有意差が確認できたことが、特筆すべき点だ」としている。

関連記事:プロテイン吸収促進機能のBC30、機能性表示食品対応素材になるか

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