日本化粧品協会、引地氏が退任報告 有罪判決受け9月3日に公表、現在は顧問
(一社)日本化粧品協会(JCA)は3日、同協会のウェブサイトに「代表理事退任のご報告とお詫び」を掲載した。東京大学を巡る贈収賄事件で有罪判決を受けた引地功一前代表理事が、判決を「重く受け止め、その責任を明確にするため」、代表理事を退任したと説明した。引地氏の退任日は4月23日で、現在は同協会の顧問を務めている。
有罪判決受け「責任明確に」
JCAはウェブサイトで、引地氏名義の「代表理事退任のご報告とお詫び」を公表。引地氏は、贈収賄事件で有罪判決を受けたことについて、「その責任を明確にするため、日本化粧品協会の代表理事を退任いたしました」と説明した。
これまで協会を支えてきた会員や関係者らに「多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。「その代表という立場にあった者として、今回の事態を厳粛に受け止め、代表理事の職を退くことが、私が果たすべき責任の一つであると判断いたしました」としている。
退任4カ月余り後に公表
編集部が8月21日に取得したJCAの履歴事項全部証明書によると、引地氏は4月23日付で代表理事と理事を辞任し、江口真理氏が同日付で代表理事に就任した。一連の役員変更は7月6日に登記された。
編集部はJCA側に対し、4月23日付の役員変更の理由と決定過程、7月6日まで変更登記が行われなかった理由、その間の代表理事としての対外業務の担当者について質問した。
引地氏は一連の役員変更について、自身の意思を社員総会、理事会、支援者、関係者に伝えた上で賛同を得た、と回答した。役員変更から登記まで約2カ月半を要した理由については、決議後、司法書士に登記を依頼するに当たり、「この際に現在の法制度の下で変更すべき部分があるかどうか調査してもらうなどしていたことから、期間を要した」と説明している。
江口代表に引継ぎ、引地氏も業務担う
4月23日の代表理事交代から7月6日の変更登記までの対外業務について、引地氏は「代表理事自体は引き継いでいるので現代表理事が行っていた」と回答。その一方で、「実際は、業務の引継ぎでさまざまなところを旧代表理事(引地)が担っていた」とし、代表理事交代後も引継ぎのため業務に携わっていたと説明した。
引地氏は8月22日の編集部への回答で、「創設から十数年経ち引継ぎ事項も多いので、今は顧問の立場になっている」としており、現在はJCA顧問を務めている。
JCAは今回の退任報告で、「新体制のもとで皆さまからの信頼を大切にしながら、より良い団体として発展していくことを心から願っております」としている。
【田代 宏】
(冒頭の写真:今年4月23日、初公判後の記者会見に臨んだ引地功一氏)

