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青汁王子「ニューソク通信」で激白

 あの青汁王子こと三崎優太氏が、YouTubeチャンネル「ニューソク通信」で1日~2日にかけて、ジャーナリストの須田慎一郎氏と新春対談を行った。
 2019年2月に脱税事件で逮捕された経緯について、関係者の実名を挙げながら当時を振り返った。

 同氏は、18歳の時にアフィリエイターとして起業。高校在学中に月400万円の収入を得ていたという。
 「当時から金持ちだった」と自負する同氏は、15年に単品リピート通販で青汁の販売を開始。17年には年商130億円を売り上げた。同氏はインタビューのなかで、「良い商品だから売れるのではない。全てはマーケティングにかかっている」と説明している。
 その後、テレビに出演するなどし、青汁王子と呼ばれて一世を風靡したが、18年1月に国税庁の査察を受け、翌年2月に東京地検特捜部に逮捕され、同9月に有罪判決を受けている。
 
 YouTubeでは、「国税局にハメられた」などと担当者の実名を挙げて当時を振り返る三崎氏に対し、須田氏が「典型的なスケープゴード。国税の広告宣伝塔になった」と同情。日本大学前理事長逮捕や1993年に脱税容疑で逮捕された政界のドンの話を例に引き、「国税と検察は持ちつ持たれつの関係にある」などと話して三崎氏を擁護した。

 また当時、「税金はたくさん払っていたのに全く払っていないみたいな報道をされた。2億4,000万円で買った馬も脱税した金で購入したみたいに報道された」と三崎氏。メディアに対しても不満を示した。
 特に、ある製薬会社との揉め事をめぐり、某タブロイド紙の記者が自分のことを「反社」と書き立てたことに対して激怒。現在、名誉棄損で提訴しており、来年判決が出るだろうと打ち明けた。確定判決まで徹底的にやるとの強い決意を述べた。

 これに対してかつてこのタブロイド紙に寄稿しこともあり、社長とも知り合いだという須田氏は「よろしくお願いします」とお道化てみせ、笑いを誘った。

 「4流メディアのタブロイド紙のでっち上げ記事をヤフーが掲載することで、それを信じる人がいる」三崎氏はその点を痛烈に批判し、「信ぴょう性のない記事はヤフーに転載させるべきではない」と主張。「転載させない活動をこれからやる」とまくしたてた。

 これについて須田氏は「ぼくも協力させてください」と賛同した。「ヤフーニュースでページビューを稼いでお金を得るというビジネスモデルがある。貧すれば鈍する。メディアの役割を放棄している」と、そういう風潮をバッサリ斬った。

 三崎氏は有罪判決を受けた後、焼鳥屋やホストに従事。世にいわゆる青汁転落劇場と呼ばれる苦節を経験した。その後、ツイッターで1億8,000万円を配るというキャンペーンでフォロワーが一夜で100万人を超えるなどして注目を浴びた。
 「(脱税)事件は人生を変えるターニングポイントになった」という同氏。そこが礎となって今こうして発信力を得ることができた、と述べている。

 また、出る杭を打つような社会が日本をダメにする。そういう空気が支配しているために、若者が経営者になりたがらない世の中になったと警鐘を鳴らしながらも、「今後、こういうビジネスをやっていきたいというものはあるか?」との須田氏の問いには、「社長として会社をやるのはもうこりごり。投資家としてやっている」と答えている。

 爆発的にヒットした青汁『すっきりフルーツ青汁』を販売していたのは㈱メディアハーツ(現・ファビウス㈱)だ。適格消費者団体の(特非)消費者被害防止ネットワーク東海(愛知県名古屋市)は15年当時から、同社のホームページに消費者の利益を害する表示があるとして「申し入れ」を行っていた。
 そして18年1月19日、名古屋地方裁判所にメディアハーツに対する差止訴訟を提起。その後、代表の三崎氏が退任した後もファビウスとの裁判は続いており、昨年10月12日にネットワーク東海が最高裁に上告している。次回の公判期日は未定という(ネットワーク東海)。                                         

【田代 宏】

(冒頭の写真と本文は関係ありません)

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