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資生堂、シミ研究で新知見 細胞接着分子「E-カドヘリン」がシミの発生・定着に関与することを発見

 ㈱資生堂(東京都中央区、魚谷雅彦社長)はこのほど、細胞同士を接着させる分子「E-カドヘリン」がシミ部位で減少していることを発見し、「E-カドヘリン」減少環境下にあるメラノサイトの動きを、3次元かつリアルタイムに解析すること(4D動的解析)に成功したと発表した。

 また、肌の「E-カドヘリン」の減少が、悪影響因子の分泌によるメラノサイトの活性化、 メラニンの過剰生成、メラノサイトの停滞、メラニン取り込みといった、シミ部位特有に見られるさまざまな肌内部の悪化現象を引き起こす根源の一端であることを突き止めた。さらに、バラ科植物エキスに、「E-カドヘリン」の発現を高める効果があることを見出している。

 減少した「E-カドヘリン」を正常化することで、シミの発生・定着の予防、根本的な改善へのアプローチが期待されるとしている。今回の研究成果の一部は、「第32回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)ロンドン大会2022」(9月19日~22日)で口頭発表し、今後、「第31回日本色素細胞学会学術大会」(2022/11月12日~13日)で発表予定。

 同研究は、同社独自のR&D理念「DYNAMIC HARMONY」の研究アプローチの1つである、肌の内外から健やかな美しさを引き出す「Inside/Outside」の観点で進めた。同社は長年にわたり、シミ部位特有の肌状態の研究により、さまざまなシミ形成要因を解明するなど、シミ研究をリードしてきた。今回の新たな知見を加え、今後もさまざまな領域に研究を応用していくとしている。

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