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老舗健康食品会社役員2人を逮捕 神奈川県警、日本食菌工業に薬機法違反の疑いかける

 キノコのヒメマツタケを加工した健康食品の原材料や、それを配合した健康食品を製造販売する日本食菌工業㈱(神奈川市神奈川区、宮林功二社長)の取締役2人が21日、医薬品医療機器等法違反(医薬品の無許可販売業・貯蔵)の疑いで神奈川県警生活経済課と金沢署に逮捕された。がんに効くなどとうたいながら健康食品を販売していたなどと報道されている。ことし2月、警察が同社事務所を訪れていた。

 県警の発表によれば、両取締役は共謀して昨年12月から今年2月までの間、9回にわたり、消費者4人に対し、無承認無許可医薬品の『姫マツタケエキス顆粒10日間お試しセット』など計10点を約11万円で販売したり、今年2月、同じく無承認無許可医薬品の『ABPSヒメマツタケ多糖体顆粒135g』計129点を同社事務所に貯蔵したりした疑いがある。

 両商品とも「いわゆる健康食品」で、県警らは、両取締役は医薬的な効能効果を標ぼうしながら健康食品を販売、貯蔵していたと見て、薬機法違反の疑いで逮捕したとみられる。「抗がん成分が含まれている」や「病気が治った」などと宣伝しながら販売していたと報道されているが、県警の報道発表にそうした情報は含まれていない。宮林社長によれば、『姫マツタケエキス顆粒10日間お試しセット』の販売価格は税込3,000円だった。

 日本食菌工業は1977年設立。ヒメマツタケ(アガリクス・プラゼイ・ムリル)を原料にした健康食品の原材料や最終商品の製造販売を40年以上にわたり手がける老舗の健康食品会社で、薬機法違反容疑で逮捕の報に驚く声が業界関係者から上がる。宮林社長は「長くやってきたがこれまで法律違反で逮捕されたり、行政処分されたりしたことは一度もない」という。

 逮捕された取締役2人は宮林社長の長女(53歳)と次女(51歳)で、5年ほど前から同社の業務に携わるようになっていた。「取締役といっても、次女はアルバイト。うちは小さいから家族経営」と宮林社長。自身は一線を退き、2人のサポートに務めているという。

 2人は容疑を否認していると報道されている。宮林社長は、「(長女、次女に)私自身はまだ会えていない」と話している。

【石川太郎】

(冒頭の写真:神奈川県警)

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