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消費者庁、健食販売の言歩木に措置命令と課徴金納付命令

 新聞広告に目の「かすみ」や「ぼやけ」といった症状が改善するかのように表示し、飲料を販売したとして、消費者庁は25日、健康食品販売会社の(株)言歩木(千葉県市川市、島田斗牛代表)に対し、景品表示法に基づく措置命令と課徴金納付命令を出したと発表した。

 同社は2016年5月24日、9月23日、12月21日など4回にわたり、飲料『山野草醗酵酵素ブルーベリーDX』の広告を全国に配布される農業専門紙に掲載した。広告で「視界爽快」、「小さな文字や画面もバッチリ!」のキャッチコピーとともに、「…毛細血管の詰まりや減少により、繊細な目に必要な栄養が届かないためだが、これは放っておけない。当然加齢で衰えた消化酵素と代謝酵素が起因している」と表示。さらに、「視界の煩わしさ、嘘のように晴れ晴れ!」などとうたった体験談を掲載していた。

 消費者庁の求めに応じ、同社は表示の裏付けとなる資料として、成分に関する資料や薬効が描かれた図鑑などを提出したが、合理的な根拠を示すものと認められなかった。消費者庁の担当課では、「もともと根拠を示す資料は保有していなかった」(表示対策課)と説明している。

 同時に、消費者庁は同社に対し、課徴金1,814万円を来年5月27日までに納付するように命じた。課徴金の対象期間となった16年5月24日から昨年11月1日までの期間、同社は約6億円を売り上げていた。

 取材で同社は「広告代理店と媒体社の審査を受けていたが、当社の認識が不足していた。今後は法令順守を徹底したい」とコメントした。

(写真は『山野草醗酵酵素ブルーベリーDX』)

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