1. HOME
  2. 健康食品
  3. 森下仁丹、健康食品の製造能力を強化 錠剤製造のMJ滋賀を年内に完全子会社化

森下仁丹、健康食品の製造能力を強化 錠剤製造のMJ滋賀を年内に完全子会社化

 森下仁丹㈱(大阪市中央区、森下雄司社長)が健康食品の製造能力を強化する。錠剤医薬品・健康食品製造の㈱MJ滋賀(滋賀県犬上郡、吉田浩一社長)の全株式を取得し、年内に完全子会社化する。

 MJ滋賀は、医薬品・健康食品製造販売のワダカルシウム製薬㈱(大阪市都島区、吉田浩一社長)の製造部門を会社分割によって承継する新会社。自社工場(滋賀工場)で錠剤製品の製造を長年手がけてきたワダカルシウム製薬は今後、一般用医薬品の販売をはじめ健康食品の企画・開発・販売といったマーケティングに特化する。森下仁丹とワダカルシウム製薬が15日、それぞれ発表した。

 両社の発表によれば、MJ滋賀の全株式譲渡・譲受実行日は12月1日の予定。ワダカルシウム製薬では、医薬品・健康食品の製造事業に関する権利義務を、今年7月に設立した子会社のMJ滋賀に会社分割方式で承継させた上で、同社の発行済株式の全部を森下仁丹に譲渡する。森下仁丹では、株式取得価額について「非公表」としている。

 MJ滋賀は、森下仁丹の完全子会社となった後も、引き続きワダカルシウム製薬で販売する錠剤製品の製造を行う。また、森下仁丹が販売する錠剤健康食品の製造を新たに行う見通し。森下仁丹では、これまで外部委託してきた錠剤製品の製造を内製化していく考えだ。主力事業の1つであるシームレスカプセル製造と同様に、錠剤製品の「受託製造を行う可能性もある」(森下仁丹・広報担当)としている。

 ワダカルシウム製薬の生産拠点として運用されてきた滋賀工場(1998年竣工)は、錠剤製品について、混合、造粒・乾燥、打錠、検査、充填、包装の一貫製造を行える機能を備える。森下仁丹では、同工場を保有するMJ滋賀を完全子会社化することで、「食品、医薬品製造にかかる品質管理面、生産能力面において当社グループの持続的な成長および企業価値最大化」につながると見ている。

【石川太郎】

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ