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新日本製薬・後藤社長インタビュー(前)
創立30周年迎えた九州のリーディングカンパニー

新日本製薬㈱は今年3月、創立30周年を迎えた九州の通信販売会社。1992年の設立以来、化粧品・健康食品・医薬品の企画、販売を行ってきた。2020年12月、マザーズから東証1部へ昇格後、昨年11月に中期経営計画を発表。2025年の売上目標を500億円とした。代表取締役社長CEOの後藤孝洋氏に、上場後の状況などについて話を聞いた。

中期経営計画「VISION2025」発表

――東証一部上場から1年余りが経ちました

後藤 九州で東証一部の企業というのは多くありませんし、通信販売企業の中では当社だけです。九州発の企業として、ヘルス&ビューティーのリーディングカンパニーを目指そうということで昨年11月、中期経営計画「VISION2025」(2022年9月期~25年9月期)を発表しました。未来に向けた中期、それから長期の方針について、経営陣の誰かというよりは、会社としての方針として方向性を示すという段階に来ました。

――具体的には?

後藤 過去15年間でオールインワン・スキンケア市場も市民権を得て、自然なかたちで市場は拡大し続けています。次のステージへ向けて新しい市場開拓をし、製品やサービスを創造していくための段階に入ったと感じています。

――東証一部上場後、アーカイブ動画による決算発表を導入されました。

後藤 上場後は、常に株主や投資家の視線にさらされていますから、我々がやりたいことというだけではなく、今がどういう状況下であるのかを常に考え、事業を着実に進めていくという部分について、今までとは異なる体制でより具体的・現実的に進めなければなりません。
 例えば、これまではこういう取材によって公に情報が出るわけですけれども、上場後は四半期の決算ですとか、いろいろな場面で常に一定の間隔をもって情報を開示するようになりました。

ブランドの拡充に注力

――コロナ後の活動は?

後藤 仮にコロナが落ち着いたとして、アフターコロナという中では外出して人に会うとか、もしくは何かレジャーだとか、買い物を含めて、少しずつ慣れるまでに時間がかかると思います。今日から180度変わるということは恐らくなくて、徐々に落ち着くことになるでしょうから、そういう意味では通信販売の利用ということについては、まだまだ十分に広がっていくと思います。
我々としてはできるだけオンラインでもオフラインでも、お客様から手に取っていただけるようなヘルス&ビューティーのブランドを拡充していくことが必要だと考えています。

――パーフェクトワンの販売は累計7,000万個を突破しました。

後藤 とはいえ、今までのものを今までどおりに販売していても、これ以上の成長も利用の拡大もないと思います。市場ナンバーワンとして年々利用者も増えているわけですが、昨年の秋にリブランディングし、研究開発したオリジナルの原材料を配合してバージョンアップを図りました。より顧客満足志向にかなう製品化を進めていきたいと考えています。
 もちろん、パーフェクトワンは当社の圧倒的な主力商品ですから、過去数年間、最優先投資ということで広告投資を行ってきましたが、その次に続くものをいかにお客様の目に触れるかたちで広告戦略を実行できるかというのが非常に重要だと思っています。
ヘルス&ビューティー領域のリーディングカンパニーを目指していく上では、ビューティーなのかヘルスなのか、デジタルなのかオフラインなのかという議論ではなく、時代は大きく変化していますから、パーフェクトワンのように、お客様に選んでいただけるような、そういった製品やサービス、新たな顧客層を開拓するための体制をどれだけ構築できるかが鍵になると思っています。

40代以下新たなターゲットに

――新たな顧客層とは?
 
後藤 ドラッグストアを軸に、健康志向の高い30代、40代をメインターゲットに「日々のパフォーマンスの維持・改善」をコンセプトにしたヘルスケアブランド『BODY AURA』を展開しています。また、40代以上というこれまでのパーフェクトワンとは違い、30代以下の女性層をターゲットにした『パーフェクトワン―フォーカス』を、ドラッグストアを軸に展開しています。デジタルマーケティングへの重点投資を行い、化粧品の第2の柱へ育成する予定です。
 さらに、女性社員が中心となって立ち上げたフェムケアブランド『COCOROOT(ココルート)』からバランスサポートサプリメントの「CALMING(カーミング)」の発売をスタートさせています。
 一方、これまでに蓄積した500万人分のデータベースをいかに有効活用するかも今後の課題です。従来の健康食品や機能性表示食品のファンであるミドル・シニア層に対して、ビューティーだけではなく、ヘルスケア領域も含めた「Fun and Health」の商品を展開しマーケティング投資を強化していきます。

SDGsへの取り組みにも着手

――Fun and Healthですか?

後藤 はい。日常のQOLを高めるためにシニアが求めているもの、誰にでも目や膝や腰など、日常の中で出てくる問題を解決するために、いかに実感してもらえるような商品を供給できるかがポイントになると思います。

(つづく)
【聞き手・文:田代 宏】

<COMPANY INFORMATION>
所在地:福岡市中央区大手門1-4-7(本社)
    東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング16F (東京オフィス)
TEL:092-720-5800
FAX:092-720-5808
URL:https ://corporate.shinnihonseiyaku.co.jp
E-mail:pr@shinnihonseiyaku.co.jp
事業内容:化粧品・健康食品・医薬品の企画、販売

関連記事:新日本製薬・後藤社長インタビュー(後)

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