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新日本製薬、肌悩みの原因を追究 バリア機能や保湿機能を向上させる成分の組み合わせを発見、特許取得

 新日本製薬㈱(福岡市中央区、後藤孝洋社長)は7日、肌のバリア機能や保湿機能を向上させる成分の組み合わせを発見し、特許を取得したと発表した。「コラーゲン特有のアミノ酸」と、2006年から研究を続ける薬用植物の「カンゾウ」、「ムラサキ」から抽出した成分の組み合わせ。
 同社は、肌悩みの原因となるバリア機能の低下を防ぎ、バリア機能を向上させることが重要だと考え、長年研究開発に取り組んできた。今回、肌のバリア機能を向上させる新しい技術の開発と、同社が力を入れている「コラーゲン」と「薬用植物」の組み合わせによる新しい機能性の発見をめざし、研究を開始した。

 正常ヒト表皮角化細胞に、コラーゲン特有のアミノ酸である「ヒドロキシプロリン(HYP)」、「アセチルヒドロキシプロリン(AHYP)」と薬用植物カンゾウの根から抽出した成分「カンゾウフラボノイド」、薬用植物ムラサキの根から抽出した「シコンエキス」を添加し、肌のバリア機能と保湿機能に関する遺伝子発現を検証した。
 化粧料全量を基準として、ヒドロキシプロリン 0.1%、アセチルヒドロキシプロリン 0.1%、カンゾウフラボノイド0.00025%配合で、肌バリア機能の向上と皮膚セラミド合成の促進に関わる遺伝子発現量が増加することを確認。また、化粧料全量を基準として、ヒドロキシプロリン 0.1%、アセチルヒドロキシプロリン 0.1%、シコンエキス0.01%配合で、保湿に関わる遺伝子発現量が増加することを確認したという。

 薬用植物カンゾウはマメ科カンゾウ属の植物。日本では、ウラルカンゾウとスペインカンゾウの2種が日本薬局方に収載されている。同社は、独自開発したスペインカンゾウの新品種「新日本製薬GG01」から抽出したカンゾウフラボノイドを活用している。

 同社では今後、化粧品へ活用するため、得た知見を基に新しい原料の開発に取り組むとしている。

(冒頭の写真:スペインカンゾウの新品種「新日本製薬GG01」/同社リリースより)

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