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指定成分以外の「健康食品」の被害情報追加へ~厚労省WG

 指定成分等を含有する食品の被害情報への対応について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会・新開発食品調査部会)は11日、ワーキンググループ(WG)の体制を拡充する方向で合意した。
 同WGは昨年12月7日開催の新開発食品調査部会で4人の委員を構成員として発足したが、今後、症例の蓄積と共に報告される症状が多岐にわたるものと予想されることから、体制の拡充を図ることとなった。
 拡充にともない、「専門家の拡充」、「WG開催の充実」、「いわゆる健康食品の健康被害情報の取り扱いの追加」について、WG設置要綱を改正した。

 参考人として、新潟大学皮膚科の阿部理一郎教授、長崎大学呼吸内科・迎寛教授、筑波大学腎臓内科・山縣邦弘教授の3人を新たにWGのメンバーに追加する。
 また現在、重篤な事例を月に1~2度の割合でまとめてメールで確認しているのに加えて、年3回程度WGを開催する。

 さらに、コレウス・フォルスコリー、ドオウレン、プエラリア・ミリフィカ、ブラックコホシュなどの指定成分等含有食品以外のいわゆる「健康食品」による健康被害情報 についても、その取扱いを設置要綱上明確に追記する。指定成分等含有食品と同様に、WGで症例確認などを行った後、厚労省のホームページに「指定成分等含有食品による健康被害情報」と同様に掲載する。ただし掲載する情報は、指定成分等含有食品の製造管理・品質管理と被害情報の届け出が義務化された2020年6月1日以降の被害情報を対象とする。
 健康被害情報一覧には、WG委員における慎重な協議の上、主な成分等の名称も記載し、重篤度に関する記入欄も設ける(保健所が記入)。

 また、「指定成分等含有食品による健康被害報告への対応ワーキンググループ」との名称は、「指定成分等含有食品等との関連が疑われる健康被害情報への対応」と改める。
 
 昨年6月1日から今年9月30日までの指定成分等含有食品との関連が疑われる被害件数は全部で347件が報告されている。内訳は多い順に、コレウス・フォルスコリー176件、ブラックコホシュ106件、プエレリア・ミリフィカ29件、プエラリア・ミリフィカとブラックコホシュの複合食品10件となっている。

 厚労省は18日(月)、新開発食品評価調査会を開催し今回の報告を行い、今年度中にWGを開催する予定。

【谷山勝利】

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