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小林香料、NMN原材料市場に参入 米沢工場で製造・品質管理、来月から供給へ

 サプリメントの原材料、HMBカルシウムの製造販売を手がける小林香料㈱(東京都中央区、小林正幸社長)が、NMN(β-ニコチンアミドモノヌクレオチド)の原材料市場に新規参入する。化学合成法で生産されたNMNを海外から輸入し、HMBカルシウムの製造も行う国内の自社工場(米沢工場)で完全溶解させたうえで再精製するなどして、製造・品質管理の担保を自社で担う。カプセルへの充填をしやすくする目的で、嵩(かさ)比重と流動性に優れる粉末を開発した。

 来月から供給を開始する。現時点でサンプル品の提供が可能。化学合成法を背景とするため生じがちなα体のNMN(α-NMN)については、検出限界近くまで含有量を抑える製造と品質の管理を行う。製品規格書にもα-NMNの規格値を盛り込む。NMNにはβ体とα体の2種類があり、後者については生体内に存在しないとされ、NMN市場ではそれを不純物と見なす向きがある。

 NMNの国内原材料市場には、すでに多くのサプライヤーが展開しており、小林香料は後発となる。そのなかで市場シェアを獲得していくために、実質的な国内製造品であることのほか、嵩比重と流動性に優れた粉末であることを打ち出す。同社では、新たに開発したNMN粉末のメリットについて、「カプセルに充填しやすくなり、摂取粒数を抑えることもできる」(化成品営業部)と話す。

 また、NMNの機能性について、文献を踏まえて体系的にまとめ、顧客らに情報提供していく活動も進める。「NMNを摂取すると具体的にどう健康に役立つのか、それはどういった作用メカニズムに基づくものなのか。そういった情報を分かりやすくまとめ、提供していく。また、ここにきて論文発表が増えている臨床試験に関する情報も整理しながら伝え、最終製品開発やマーケティングのお役に立てるようにしたい」(同)という。

【石川太郎】

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