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天真堂、自社工場開設で健康食品強化 
国内D2C支援、海外取引を推進 取締役COO松﨑氏インタビュー

 ㈱天真堂は、1986年に創業した健康食品、化粧品、医薬部外品のOEM・ODMメーカー。研究開発、OEM受託製造、マーケティング、海外進出支援まで一貫したサービスを提供している。常識にとらわれないアイデアで、「売れるモノ」と「売れるしくみ」を提供している。2021年8月に取締役COOに就任した松﨑淳氏に、現在の状況、今後の展望など話を聞いた。

製造から販促支援まで一貫サポート
岩手に自社工場開設

――事業内容についてご説明ください。
松﨑 当社は、医薬部外品OEMワンストップサービスを提供しています。独自の原料や特許技術を駆使した「売れる商品」だけでなく、どうやって在庫を管理するか、 どうやって購買意欲をくすぐるか、どうやってファンをつくるかという「売れるしくみ」まで提供しています。通常商品化するのに1年以上かかる医薬部外品ですが、当社がストックしている60種類以上ある処方を活用することで申請承認期間を経ることなく最短で販売できるようになりますし、すでに各種試験済みのため品質に頭を悩ませることもありません。

――製造工場の内製化についてお聞かせください。
松﨑 昨年11月に、グループ企業であり兄弟会社だった、㈱グローバル伸和製薬を吸収分割し、岩手八幡平工場を開設しました。工場と通販部門が当社の中に入りました。同工場は健康食品だけでなく化粧品の製造も可能です。これまではファブレスでしたが、本格的な自社工場を持ったということです。今後の方針としては、受託案件を増やしていきます。そのために、東京に営業拠点を持つ当社に吸収したというわけです。

――どのような形状が製造可能ですか?
松﨑 現在は粉体がメインですが、今後、受託可能な形状を増やしていきます。健康食品だけでなく、一般食品のスープなども製造可能です。また、充填包装機を昨年末に導入しましたので、打錠品の最終工程として充填包装が可能です。他社工場でキャパオーバーとなって対応できない案件が、数多く回ってきているのが現状です。充填包装が軌道に乗りましたら、打錠機の導入も検討していきます。当社としてはほぼ初めての自社工場ですが、旧グローバル伸和製薬の経験豊富なスタッフがおりますので、オペレーション含め対応は万全です。

――機能性表示食品の取り組み状況について教えてください。
松﨑 現在、10件ほどの届出実績があり、今後も積極的に取り組む方針です。現在公表されているヘルスベネフィットは、肌関係だけでなくアイケアや血圧、整腸、脳など、美容にとどまりません。顧客の取扱いジャンルが多岐にわたりますので、さまざまな要望に対応できるよう、幅広く取り扱うようにしております。これまでいわゆる健康食品だけを取り扱っていた顧客から、機能性表示食品への切り替えの相談も多くなってきていますので、当社としても今後、さらに拡大していきたいと思っております。

――中国市場を得意とされているようですが。
松﨑 現在は、中国の販売チャネルの開拓にも力を入れており、輸出を行うための認可取得の代行サービスも手掛けています。やはり、高品質な日本の化粧品が求められるようで、中国現地企業からの製造依頼も数多く実績があります。そのため、中国進出における注意点やポイントだけなく、今、中国市場では何が求められているのかといったマーケティングの視点からのサポートも可能です。コロナ禍でインバウンド需要の先行きが不透明な中、海外での市場を開拓したいというお客様からのニーズが非常に高くなっています。こうした海外進出だけでなく、国内外問わず、当社の経験を生かし、お客様と共に成長していきたいと思っています。

――ありがとうございました。

【聞き手・文:藤田 勇一】

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都江東区木場2-17-13 第二亀井ビル4階
TEL:050-6861-1100
お問い合わせ:https://www.tenshindo.ne.jp/contact
URL:https://www.tenshindo.ne.jp/
事業内容:医薬部外品・化粧品・健康食品などのOEM受託製造、開発、企画、販売

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