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大豆イソフラボンの生殖機能におよぼす影響を確認

 ニチモウバイオティックス㈱(東京都港区、天海智博社長)は、糖鎖を持たず吸収性が高い大豆イソフラボンアグリコンの、若齢および加齢マウス個体の生殖機能におよぼす影響を検証した。
 その結果、高齢の不妊に対して、大豆イソフラボンアグリコンによる改善の可能性が示唆された。研究結果は、第65回日本生殖医学会学術総会(2020年12月)で発表された。

<一定期間の給餌による生殖機能の変化を検証>
【目的】
 大豆イソフラボンは分子構造がエストロゲンと似ているため、体内のエストロゲン受容体に結合し、エストロゲン様作用をすることはよく知られている。そのため、大豆イソフラボンは更年期症状に有効性が認められているが、一方でエストロゲン反応遺伝子発現を介することによる不妊への有効性も報告されている。

 これまでに大豆イソフラボンアグリコンを用いた試験において、ヒト子宮内膜上皮細胞培養液に添加すると、エストロゲン下流にあり、妊娠・着床に必要不可欠な胚着床関連因子であるLIF、TGF-βの発現が上昇することや、不妊症スクリーニング検査で異常を認めず、通常の不妊治療を行うも妊娠に至らなかった不妊患者が服用したところ、妊娠率が改善したことが報告されている。しかしマウス個体におけるイソフラボンの役割は明らかになっていない。

 そこで本実験では大豆イソフラボンのうち、糖鎖を持たず吸収性が高い大豆イソフラボンアグリコン(IA)に着目し、一定期間の給餌が、若齢および加齢マウス個体の生殖機能におよぼす影響を調べた。

【方法】
実験①:IA含有餌を4週間以上与えた8週齢以上の若齢マウス(IA-Young区)を用いた。IA非含有餌を与えた対照マウスをYoung区とした。IA-YoungおよびYoung区マウスをそれぞれ雄マウスと交配させ、膣栓確認日をDay1とし、Day10で子宮を回収し、着床数および胚重量を比較した。

実験②:IA含有餌を4週間以上与えた28週齢以上の加齢マウス(IA-Aged区)を用いた。IA非含有餌を与えた対照マウスをAged区とした。33日間膣スメアを採取し、性周期を調べた。また、実験①と同様にIA-Aged区マウスを用いてDay10で子宮を回収し、着床数および胚重量をYoung区と比較した。

<高齢の不妊に対する改善効果も示唆>
【結果】
実験①:IA-Young区のDay10における平均着床数は7.8個、着床部位1つあたりの重量は0.04gであり、Young区のマウス(7.0個および0.06g)と比較して同等であった。

実験②:IA-Aged区では、発情周期の平均は6.9日であり、Aged区マウスの13.2日と比較して著しく短かった。また、IA-Aged区のDay8における平均着床数は8.0個、着床数部位1つあたりの重量は0.052gであり、Young区のマウスと同程度であった。

【結論】
 以上のことから大豆イソフラボンアグリコンの給餌は、若齢マウスでは着床数や胚重量に影響を与えないこと、一方、加齢マウスでは発情頻度を増加させ、胚の着床数や重量を若齢マウスと同程度に改善させる可能性があることが明らかになった。

 マウスも人間同様、高齢化により妊娠が難しくなる。本試験の結果により、高齢の不妊に対して大豆イソフラボンアグリコンによる改善の可能性が示唆された。これまでの研究結果から、大豆イソフラボンアグリコンは、着床・早期妊娠に関しても効果があることが示唆されており、不妊治療における着床補助に対しての補完代替療法として期待される。

<COMPANY INFORMATION>
ニチモウバイオティックス㈱
所在地:東京都港区浜松町1-6-15VORT浜松町I  7階(本社)
TEL:03-6478-5051
問い合わせ:http://nichimobiotics.co.jp/contact/#c-form
URL:http://nichimobiotics.co.jp
事業内容:健康食品素材、健康食品・化粧品の製造・販売

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