「動体視力」訴求の機能性表示食品 東洋新薬がODM・OEM提案開始、EGCGを機能性関与成分に
健康食品受託開発・製造の㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)が「動体視力」を訴求する機能性表示食品に関するODM・OEMの提案を開始した。エピガロカテキンガレート(EGCG)を機能性関与成分とするもので、消費者庁が今年2月に公開した同社の届出に基づき取り組む。同社が16日、発表した。
動体視力の低下、生活の質低下にもつながる
同社は昨年12月、EGCGを機能性関与成分とするサプリメント形状の機能性表示食品の届出を行い、今年2月に公開されていた。同成分のシステマティックレビューに基づく機能性表示の内容は、「加齢とともに低下する中高年の方の動体視力(遠方から近づいてくるものをはっきり見る力)の維持に役立つ機能が報告されています」。EGCGは既存の機能性関与成分だが、機能性表示に「動体視力」の文言を含む届出は過去に例のないものだった。
同社は発表で、動体視力の低下は「生活の質の低下にもつながると考えられる」と指摘。動体視力の低下は「歩行時に人や物にぶつかって転倒しやすくなる、急な動きでよろめきやすくなる、自転車や自動車の運転時に周囲の状況を把握しにくくなる」などの日常生活上のリスクにつながる可能性があるためだ。
同社はまた、「動体視力の中でも『遠方から近づいてくるものをはっきり見る力』は、自動車の運転をはじめとする日常生活において重要な視機能の一つであり、近年では高齢者の運転免許更新時の検査にも導入されるなど、その重要性が認識されている」としている。
大阪大学の特許、東洋新薬が専用実施権
同社によると、EGCGの摂取が動体視力の改善に寄与することは、もともと大阪大学蛋白質研究所が報告していた。この研究成果に基づき、EGCGを有効成分として含有する動体視力向上用組成物に関する特許(第7367956号)を大阪大学が取得。同社は、同特許の専用実施権を保有しているという。
EGCGは、緑茶に含まれるカテキンの一種。機能性表示食品の機能性表示としてはこれまでに、「口内環境を良好に保つ」や「食後血糖値の上昇をおだやかにする」などといった機能が届け出られていた。
【石川太郎】
(冒頭の画像:エピガロカテキンガレートの構造式)

