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医薬品成分含有でオンリーワン、コーヒー事業を廃止へ

 コーヒー製品やサプリメント製品から医薬品成分が検出された問題で、販売会社の(株)オンリーワン(東京都中央区)の田中清人代表は15日、取材に対し、コーヒー事業を廃止する方針を明らかにした。サプリメント事業については、今年3月に医薬品成分が検出されたことを受けて、既に廃止の方針を決定したという。

 同社の製品をめぐり、大阪府が今年3月27日、インターネット上で販売されていた『恋するサプリメント』から医薬品成分のノルカルボデナフィルが検出されたと発表。千葉県も同日、『恋するコーヒー』などから同成分が検出されたと発表した。今月11日に大阪府が発表した『恋するコーヒー』は、3月に問題となった製品と同じもので、既に販売を中止している。

 大阪府健康医療部薬務課では「千葉県と同じ製品だが、製造ロットが異なり、千葉県が検査した製品からは出なかった未知の成分(ジメチルジチオノルカルボデナフィル)が、大阪府の製品から検出された。この成分が医薬品に該当するかどうかを国へ照会したが、10日に回答があり、11日に発表となった」と説明している。

 田中代表によると、コーヒー製品とサプリメント原料はどちらもマレーシアで製造。『恋するコーヒー』については、トンカットアリやガラナなどの成分に、コーヒーと砂糖を混ぜたパック入り製品を輸入し、国内で詰め替えて販売していた。一方、『恋するサプリメント』については、コーヒーと砂糖を混ぜる前の粉末状のものを国内の受託製造企業でカプセルに詰めていた。「原料段階で医薬品成分が入っていたかもしれない」としている。

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