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東洋新薬、化粧品事業の二枚看板 【化粧品&美容食品特集】医薬部外品と三相乳化技術

 OEM・ODMメーカーの東洋新薬㈱(本部:佐賀県鳥栖市、服部利光代表)。一般健康食品から機能性表示食品など保健機能食品まで、健康・機能性志向食品の受託開発・製造企業として知られるが、医薬部外品を含むスキンケア製品など化粧品のOEM・ODMも国内自社工場(鳥栖工場)で手がけている。同社の化粧品事業を概観する。

通販事業の顧客が業績拡大けん引

 同社は、グループ売上高500億円の早期実現を目指している。目標実現に向けた成長ドライバーとなるのは、機能性表示食品を中心に受注件数を伸ばしている健康食品事業だけではない。化粧品事業も同様だ。実際、同事業の売上高も伸びている。 

 同社の前期(2021年9月期)業績。売上高はグループ全体として303億2,000万円と300億円を突破、前期からの伸び率は16%のプラスと2ケタ増を記録した。

 同社の事業ポートフォリオは、健康食品や化粧品の受託製造の他にも機能性食品素材の販売など多岐にわたる。事業個別の売上高は非公開だが、化粧品事業の業績について、同社の髙垣欣也副社長取締役は今年1月の本誌取材に、「売上高全体に占める割合としてまだ小さいとはいえ、伸び率は健康食品を上回っている」とコメント。機能性表示食品を中心とする健康食品の受託製造と同様、消費者の〝巣ごもり需要〟を上手く取り込んだ通信販売の顧客企業がけん引するかたちで、スキンケア製品を中心に化粧品も好調に推移したと前期をふり返った。

 同社の広報担当者によれば、間もなく期末を迎える22年9月期も、前期と同様の傾向で推移しているという。化粧品事業における同社の強みは何か。

 まず、一定の効能効果を表示できる医薬部外品の提案、開発に強みを持つことが挙げられる。医薬部外品は、一般の化粧品とは異なり、販売するには行政機関への申請と承認が必要。その中で同社では、医薬部外品の製品開発から承認申請までノウハウを持つ。そのため、顧客の製品上市までスピーディーにサポートできるのが強みになっている。
 「医薬部外品に対する顧客ニーズは依然多い」。同社広報担当者は化粧品事業を取り巻く足もとの状況をこう説明する。最近では、ナイアシンアミドを配合した抗シワ訴求の医薬部外品として日焼け止めやクッションファンデーションなどを開発、顧客らに提案。また、スキンケアだけでなく、高機能性を付加して差別化するベースメイクなど、多様な消費者ニーズに応じた商品提案を積極的に進めているという。

新たな強みに商品開発ラボ 都内に開設

 独自の技術を持つことも強みだ。神奈川大学で開発された界面活性剤を一切使わない乳化技術を保有。同大の特許(第3855203号)技術「三相乳化」である。それを応用した化粧品の受託開発・製造を行っている。

 界面活性剤の代わりに、柔らかいモイスチャーナノ粒子の物理的作用力(ファンデルワールス引力)を利用する三相乳化技術を応用することで、肌への安全性に加え、今までにない独自のテクスチャー(手触り、触感、質感)を実現できるという。また、両立が難しいといわれてきた、感触が良く、かつ、安定性にも優れた化粧品の製造が可能になるといい、「三相乳化は、医薬部外品と並ぶ、当社の化粧品事業の〝看板〟の1つ」(同)だと同社は話す。

 さらに、今年から新たに加わった強みがある。同社の東京支店(渋谷区)に併設させるかたちで開設した、商品開発専用ラボ『クイックラボ渋谷』(QLS)だ。

 QLSには処方など商品開発の専門スタッフが常駐。各種の試作機や評価・測定機器も揃えており、各種化粧品の試作からエビデンス取得まで対応できる。加えて、商品開発の様子などを撮影することも可能。顧客らの販売プロモーションに活用できる施設としても運用している。今後、医薬部外品、三相乳化、そしてQLSの3つの車輪を回しながら化粧品事業の更なる成長を図る。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:佐賀県鳥栖市弥生が丘7-28(本部・鳥栖工場)
TEL: 0942-81-3555(本部)
URL: https://www.toyoshinyaku.co.jp
問合せ:https://www.toyoshinyaku.co.jp/contact/
事業内容:健康食品・化粧品・医薬品・医薬部外品の受託製造

(冒頭の画像:東洋新薬が新設した「クイックラボ渋谷」の商品開発スペース)

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