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ポテトセラミド、肌の保湿機能を示唆 ジャガイモ皮由来の植物セラミドに機能性

カルビーがRCT論文 「薬理と治療」に掲載

 ジャガイモ由来の「ポテトセラミド」を継続摂取すると、肌に対する有効性を期待できることがヒト試験で確認された。カルビー㈱(東京都千代田区、伊藤秀二社長)が先月末までに発表したもので、このほど『薬理と治療』に研究成果をまとめた論文が掲載されたという。

 ポテトセラミドとは、ジャガイモの皮に含まれる、いわゆる「植物性セラミド(グルコシルセラミド)」。同社の発表によれば、ジャガイモの皮には100グラム当たり約20ミリグラムのグルコシルセラミドが含まれることを2013年に発見。産業廃棄物を削減するゼロエミッションを目指す観点から、ジャガイモの加工時に発生する皮の有効利用方法を探していたという。

肌弾力改善も示唆

 ポテトセラミドの肌に対する有効性を確かめるヒト試験は、肌の乾燥を自覚する健常成人男女(日本人)80人を対象にしたRCT(ランダム化比較試験)として実施。ポテトセラミド1.8mgを含有するソフトカプセルを1日1粒、12週間摂取してもらったところ、皮膚バリア機能の指標となる経皮水分蒸散量をはじめ皮膚の弾力指数などについて、非含有ソフトカプセル摂取群との比較で有意な増加や改善が確認されたという。

 グルコシルセラミドは、機能性表示食品の機能性関与成分としての届出実績が豊富。これまでに、米をはじめパイナップル、こんにゃく、トウモロコシ、モモなど各種植物由来のグルコシルセラミドが届け出されている。ヘルスクレームは主に肌の保湿(潤いを逃がしにくくする働き)。今後、ポテト由来が新たに加わることもあるかもしれない。

 カルビーでは、これまでに機能性表示食品の届出を4商品について行っている。クロセチンを機能性関与成分にした『にゅ~みん』、イソマルトデキストリンの『フルグラ 食後の血糖値の上昇が気になる方へ』の2商品が現在販売中とされている。

【石川 太郎】

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