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ニッスイ、「速筋タンパク」に新知見 筋力増加に有効な摂取頻度に関する研究結果を発表

 日本水産㈱(東京都港区、浜田晋吾社長)の食品機能科学研究所では、白身魚であるスケソウダラのタンパク質(Alaska Pollack Protein:APP)の筋肉増加効果について、2009年より愛媛大学と共同研究を開始、18年3月にAPP研究会を設立して、愛媛大学、東京大学など18の大学や研究機関と研究体制を整え、共同研究を行っている。

 同研究会では、これまで高齢者や若年層などにおいて特別な運動をしなくても1日4.5gのAPPを毎日摂取することにより筋肉量や筋力が増加することを確認していたが、このほど、2日に1回の摂取でも毎日の摂取とほぼ同等のAPPの筋力増加効果が得られることが分かったと発表した。

 この摂取頻度に関する新たな研究結果について、第44回日本臨床栄養学会総会(10月7日~9日、いわて県民情報交流センター)で発表した。

 長野県東御市在住の22~64歳女性108人を対象として、毎日摂取、2日に1回摂取、摂取なしの3群に分け、試験食品としてAPPを4.5g配合したフィッシュソーセージ、粉末スープ、およびちくわを用意し、各群の摂取頻度に合わせて自由に摂取してもらい、筋力を主要評価項目とし、摂取前、摂取4週間、摂取12週間の3回測定を行った。
 結果として、APP4.5gの摂取頻度が2日に1回でも、毎日の摂取とほぼ同等の筋力増加が認められた。さらに、介入前の摂取エネルギー量で層別解析を行うと、APPは摂取エネルギー量が低い対象に顕著な効果を示す可能性が示唆されたという。

 同社では、今後も、水産物が持つ特徴的な機能に着目した研究を進め、その成果を活用して、人々の健やかな生活に貢献する商品の開発を進めるとしている。

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