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コロナの真相(8)~改めてコロナとインフルを比較する

(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明

〇コロナは、インフルとは比較にならないほど恐ろしい感染症と信じている人が多い。
「恐ろしさ」は感染性と症状と死者数で決まるので、この3つを比較する。

〇表に示すように、感染者数と症状はインフルの方が恐ろしく、死者数に大差はない。総合的に見ると、コロナとインフルは「同等の恐ろしい感染症」と言える。

〇リスク管理の原則は「同等のリスクには同等の対応」であり、だからコロナとインフルは同等に扱うべきである。ところが、政府はコロナを感染症法上2類相当にして、感染者全員を少数の指定病院に入院させたため、医療崩壊の危機を招いた。

〇医療崩壊を防ぐ方法は病床の増加だが、政府はそれをやらずに、国民に自粛、飲食業に時短を強いる責任転嫁を行った。今からでも病床を増やすことで医療崩壊を防ぐ強力な対策を実施すべきである。

〇間違ってはいけないことは、これは「日本のコロナ」の話だ。欧米のコロナ感染者と死者はインフルよりずっと多いので、都市封鎖や外出禁止などの厳重な対策で感染防止を行っている。専門家は「いずれ日本も欧米のようになる」と脅したが、そんなことはなかった。事情が違う日本が欧米の真似をすることはない。

〇そんな欧米の中でも、スウェーデンは厳重な感染防止対策を行わず、リスクが高い高齢者を守ることに徹することで、社会経済活動を維持しながら死者を減らした。参考にすべきである。

<著者プロフィール>
1964年東京大学農学部獣医学科卒。農学博士、獣医師。東京大学農学部助手、同助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員などを経て東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総合センターセンター長などを歴任。2008〜11年日本学術会議副会長。11〜13年倉敷芸術科学大学学長。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。

※「コロナの真相」は、唐木英明氏のフェイスブックからの転載です。

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