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コロナの真相(5)~感染防止ではなく高齢者保護を優先したスウェーデンの対策は成功した!

(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明

〇スウェーデンは欧米他国と違って、ロックダウンなどの厳重な対策もマスクの義務化もしなかった。

主な対策は学校の一時期一部閉鎖・国民に在宅を推奨・事業所の休業や時短要請など・一部の地域から入国禁止・死亡率が高い高齢者との接触制限など緩やかなものである。

〇日本でいう第1波だけで2波は明確ではないが、大きな第3、4波が来た。死者は1波と3波で多く、4波では少ない。感染者の多くが軽症か無症状、死亡者の多くが高齢者である。
〇スウェーデンの人口10万人当りの感染者数は10,701人で米国の10,087人と同程度。
仏8,857人、イタリア7,005人、英国6,694人、ドイツ4,431人より多い。人口10万人当りの死者は141人で、イタリア209人、英国188人、米国180人、仏168人より少なく、ドイツ106人より多い。6月初旬の感染者は1,000人程度だが死者はゼロになり、対策をさらに緩めるという。ワクチン1回接種者は約40%。

●感染防止ではなく死者削減を目指す対策により、ロックダウンをした国より少ない死者で済んだことはこの対策の正しさを示し、厳重な対策の限界を示している。
●学ぶべきは、日本の44倍の感染者でも医療崩壊がなく、対策の社会経済活動への悪影響を最低限にしたこと、国民がコロナに過剰な恐怖を感じていないこと。これは公衆衛生担当テグネル博士の計画を政府と国民が信頼して支持した結果である。

<著者プロフィール>
1964年東京大学農学部獣医学科卒。農学博士、獣医師。東京大学農学部助手、同助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員などを経て東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総合センターセンター長などを歴任。2008〜11年日本学術会議副会長。11〜13年倉敷芸術科学大学学長。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。

※「コロナの真相」は、唐木英明氏のフェイスブックからの転載です。

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