1. HOME
  2. 健康食品
  3. コラーゲン販売量、2年連続で増加 GMJ加盟7社、健康食品向け需要が追い風に

コラーゲン販売量、2年連続で増加 GMJ加盟7社、健康食品向け需要が追い風に

 国内コラーゲンペプチド製造販売会社7社による2022年度(2022年4月~23年3月)のコラーゲンペプチド販売量が合計で6,645トンとなり、前の年度と比べて3%(196トン)増加した。国内のサプリメント・健康食品など食品用途での販売量が好調に推移し、2年連続で過去最高販売量を更新した。輸出も堅調だった。

 国内ゼラチン・コラーゲンペプチド製造販売会社が加盟する日本ゼラチン・コラーゲン工業組合(東京都中央区。以下、GMJ)が集計し、19日までに公表した。集計対象は、㈱ニッピ(東京都足立区)、新田ゼラチン㈱(大阪府八尾市)、ゼライス㈱(宮城県多賀城市)の大手3社の他、旭陽化学工業㈱(兵庫県姫路市)、㈱ジェリフ(滋賀県野洲市)、宏栄化成㈱(兵庫県姫路市)、㈱トープロ(岐阜県関市)のGMJ加盟原材料メーカー7社。

 22年度のコラーゲンペプチド販売量を用途別に見ると、国内食用(食品用途)が5,375トンとなり、前年度から4.1%、数量として215トン増加した。カプセルなど医薬用は80トンで前年度と同じ。工業用は18トンと前年度から10トン減少した。食用を主体とする輸出は1,172トンとなり、前年度並みだった。

 国内食用の販売量が前年度から増えた理由についてGMJは、「健康食品の需要が好調に推移」したとするコメントを出した。

 22年度の国内食用の販売量は、新型コロナ禍の初年と重なる20年度との比較で820トン増加した。20年度は、インバウンド消費などの落ち込みを受けて前年度から約520トン減少していた。それが21年度に一転。タンパク補給など、用途の広がりを受けて2年連続で増加した。国内で製造した、コラーゲンペプチド配合健康食品やドリンクなど最終製品の、越境ECを含む海外輸出が増えたことも、販売量の増加に寄与したとみられる。

 20年度に販売量が大きく伸びていた原材料輸出も堅調に推移した。22年度は、20年度に記録した過去最高販売量の1,216トン(前年度比476トン増)からやや減少したものの、2年連続で1,100トン台とほぼ横ばいを維持した。

【石川太郎】

コラーゲン関連記事:【コラーゲン特集】新・需要創出に向けて 成熟市場から脱却の時

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ