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クーガ芋の運動併用効果を確認 沖縄テレビ開発、臨床試験の結果を受け特許出願

 ㈱沖縄テレビ開発(沖縄県那覇市、大田直也社長)はこのほど、沖縄在来山芋のクーガ芋(トゲドコロ)の機能性成分について特許を出願したと発表した。また同社は15日に、「クーガ芋サプリ臨床試験結果報告会」を開催した。

 同社は、クーガ芋に多く含まれる機能性成分を独自製法で濃縮したサプリメントで、臨床試験を立命館大学と共同で実施。臨床試験の結果、複数項目で統計学的な優位さが見られ、そのうち2項目について新規性が見られたとしている。

 クーガ芋摂取によるアウトカムを明らかにする目的で、同社と立命館大学スポーツ健康科学部家光教授ら研究チームは、クーガ芋を粉末状に加工し、昨年8月から11月の期間に、摂取臨床試験を実施した。さらに、クーガ芋の運動併用効果を確認するため、運動実施群を設けて参加者をグルーピングした。

 試験は二重盲検ランダム化比較試験で、8月から11月までの12週間、40代~60代の一般募集した中高齢男女が参加。参加者は安静+プラセボ摂取群、レジスタンストレーニング+プラセボ摂取群、安静+クーガ芋粉末摂取群、レジスタンストレーニング+クーガ芋摂取群の4群に男女ごとにランダムに分割した。運動は、週3回×12週間実施し、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、Zoomを使って専門トレーナーによるオンライン指導下のトレーニングを行った。

 その結果、体力・体組成指標とメタボリックシンドローム指標の複数項目において、統計学的な有意差が認められた。項目の中には、運動とクーガ芋粉末摂取の併用により、さらに有意に差が現れた項目もあり、運動との併用効果が期待される結果となった。その中で特に、筋質改善効果と血圧改善効果の2項目については新規性があり、特許を出願したという。

 今後の展望として同社では、事業化初期における販売戦略として、鍼灸院やフィットネスサロンなどのヘルスケア事業者を販売パートナーとして、店舗に来店している顧客に対して、運動とクーガ芋サプリメントによる筋質改善という新しいアプローチを提案したいとしている。

 現在、鍼灸師やフィットネストレーナー、理学療法士を外部アドバイザーとして招聘し、より効果的なアプローチ方法や商品設計、販売方法について検討を進めている。展示会などを通じて、興味を示したヘルスケア事業者に試供品を提供するなどし、実販売につなげていく計画だとしている。

クーガ芋(トゲドコロ)研究開発体制図(同社リリースより)

(冒頭の写真:収穫したクーガ芋/同社リリースより)

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