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キューサイ、メタジェンと共同研究 継続的なケールの摂取により腸内環境が変化

 キューサイ㈱(福岡市中央区、佐伯澄社長)はこのほど、継続的なケールの摂取により腸内環境が変化し排便回数が増加することが明らかになったと発表した。㈱メタジェン(山形県鶴岡市、福田真嗣社長)との共同研究によるもので、4週間にわたるケールの摂取が腸内環境を変化させ、排便回数を増加させることを明らかにした。また、その効果が得られるヒトの特徴として、排便量が少ないことを見出した。同研究成果は、11月29日、オンライン科学雑誌「Frontiers in Nutrition 」に掲載された。

 ケールは、ケルセチンなどのフラボノイドや食物繊維を豊富に含んでいることから、腸内環境の改善効果があると考えられ、実際にマウス試験でも腸内環境が改善することが報告されていた。しかし、ヒトの腸内環境に与える影響は分かっていなかったことから、ケールの継続的な摂取がヒトに与える影響を評価するため同社では、メタジェンとの共同研究を実施したという。

 日本人の成人女性24人を対象に、4週間にわたってケール粉末とプラセボ(とうもろこし由来デンプンとマルトデキストリン粉末)を摂取してもらい、便通の評価と腸内細菌叢・腸内代謝物質の解析を行った。なお、試験食品の持ち越し効果を排除するため、各試験食品摂取期間の間に、4週間のウォッシュアウト期間を設けた。

 その結果、摂取4週目において、プラセボ摂取群と比較してケール摂取群で排便回数が有意に多かった。摂取2週目と4週目において、ケール摂取群でピメリン酸濃度が有意に高く、モルホリン濃度が有意に低かった。ケール摂取により排便回数が増加するヒトは、ケール摂取前に排便量が少ない特徴があることが明らかとなったなどとしている。

 同社では、カラダもココロもすこやかで、いくつになっても“人生初”の体験に踏み出せる「ウェルエイジング」な世の中の実現に向けて、今後もケールをはじめとしたさまざまな研究を進めるとしている。

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