1. HOME
  2. 健康食品
  3. ガリバー通販「山田養蜂場」の光と影 山田社長、七転び八起きの源泉は?

ガリバー通販「山田養蜂場」の光と影 山田社長、七転び八起きの源泉は?

所在地  岡山県苫田郡鏡野町市場194  設 立  1982年8月  資本金 1億円  
販売先 一般個人  業 種 通信販売  取扱商品 健康食品、食品、化粧品など

 グループの売上は500億円超。業界を代表するまでに成長した㈱山田養蜂場(=山田英生社長)だが、失態も少なくない。今年8月、㈱山田養蜂場(岡山県鏡野町、山田英生社長)の専務が東京都迷惑防止条例違反で警視庁に逮捕されたという報道が駆け巡った。

社長の次男が破廉恥行為

 業界が唖然としたのは、その容疑の中身である。「東京都八王子市にある入浴施設の女性脱衣室内で女性と共謀の上、女性の裸を盗撮」、「17歳の女子に対し、18歳に満たない児童であることを知りながら、わいせつな姿態を動画として撮影させた上、彼女の携帯電話機から容疑者が使用する携帯電話機に送信させて、児童ポルノを製造していた」という、大人として何とも恥ずかしい振る舞いが明るみに出た。しかも容疑者の山田満生氏は同社社長の次男である。
 同社は8月15日、「役員不祥事に関するお知らせ」を自社ホームページ上に掲載。14日付で同役員を解任したことを報告。そして3日後の18日には、グループ会社を含む全役職も解任し、会社に籍が無い旨の告知に差し替えられていた。解雇したということだろう。

サプリでコロナ予防を標榜

 同社はまた、昨年(2022年)9月に『ビタミンD+亜鉛』と称するサプリメントの宣伝チラシが景品表示法に違反するとして、消費者庁から措置命令を受けている。同社は、21年11月1日に新発売した同品のプレスリリースで「コロナ予防」をうたい、自社サイト「新着情報」コーナーやニュースリリース配信サービスを行うPR Timesなどを通じて、配信していた。新型コロナウイルスのリスクに対するサプリメントの有効性を示唆していた。

 このような消費者に誤認を与えかねない宣伝に対して本誌編集部は、消費者庁が新型コロナウイルスの便乗商法について警戒を呼びかけていること(「新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする健康食品の表示に関する改善要請及び一般消費者等への注意喚起について」)を知っていたか? 知っていたとすればあえて同リリースを発表した理由、また、掲載されている研究論文の科学的根拠などについて質問したが回答は得られなかった。
 そして同6日に同社のホームページ上を確認したところ、リリースはこっそり取り下げられていた。撤収の事実やその理由について、編集部への説明はもとより、ホームページ上にも何ら告知はなかった。消費者庁から措置命令を受けたのはその10カ月後のことである。また2016年6月には、同社の100%子会社㈱ナチュラルガーデンが大手新聞紙面に医薬品成分含有サプリの広告を掲載したとして、厚労省の情報提供に基づき東京都薬務課から指導を受けている。

 同社は、グループの売上が500億円を超えるとされる業界有数のガリバー企業だ。山田社長は12年当時、(公社)日本通信販売協会(JADMA)のサプリメント部会長を務めたこともある。同部会はサプリメントの登録制を導入するに当たり、広告表示や安全性をチェックする立場にある。本来なら業界に対して率先垂範する立場の同社にもかかわらず、なぜこうも、不祥事の種を振り撒くことになったのか。同社の創業時からその成り立ちを振り返ってみよう。【田代 宏】

(つづきは会員専用ページへ)

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ