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オリックス、DHC買収へ 【創業者から事業承継】ヘルスケア事業の強化目的

 金融サービス大手のオリックス㈱(東京本社:港区、大阪本社:西区、井上亮社長)が、健康食品・化粧品販売大手の㈱DHC(東京都港区、吉田嘉明会長)を買収する。大株主である創業者の吉田会長から株式を譲り受け、事業承継する方向だ。株式譲渡完了後、吉田会長は退任する予定。オリックスが11日夕刻、発表した。

 吉田会長との取引実行日は2023年3月期中を予定しているという。買収額は明らかにしていない。ただ、一部報道機関が「3,000億円規模」などと伝えている。

 オリックスは近年、IT事業、物流事業と並んでヘ ルスケア事業への投資を強化しており、DHCの買収もその一環。同社は2016年、「東京ミッドタウンメディカルセンター」の運営支援などを手がけるリゾートトラスト㈱の100%子会社との間で共同出資会社を立ち上げ、医療機関支援サービスなどヘルスケア関連事業を開始。また20年には、ジェネリック医薬品の国内メーカーに出資し傘下に収めるなどしていた。製薬会社の同仁医薬化工㈱にも出資している。

 DHCは、現代表取締役会長兼社長の吉田嘉明氏が1972年に創業。委託翻訳業を原点とする。80年に化粧品事業に参入した後、95年からは健康食品の販売を開始。店頭販売のほか83年に参入した通信販売の2大チャネルを通じて市場規模を拡大させた。通販の会員数は1,569万人を超えるとされる。2022年7月期の売上高は約905億円。

 オリックスがDHCを買収するとの一報は、日本経済新聞が同日正午ごろに報道。オリックスでは、「当社が発表したものではない」(広報部)としつつも、株式市場引け後の午後4時半すぎ、正式に発表した。

 DHC買収の報に触れた業界関係者は、㈱ファンケルがキリングループホールディングスと19年に資本業務提携したことをふり返りながら、「業界が大きく変わっていく」と感想を語る。

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