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「妊活」サプリの広告は“嘘”、ゼネラルリンクに措置命令

<サプリで妊娠しやすくなる…根拠なし>

 サプリメントを飲むと妊娠しやすくなるという嘘の表示を行ったとして、消費者庁は10日、インターネット広告事業や通販業を行う(株)ゼネラルリンク(東京都渋谷区、廣瀬真一郎代表)に対し、景品表示法に基づく措置命令を出したと発表した。

 「妊活」を標ぼうしたサプリメントの表示で、措置命令が出たのは初めて。不妊に悩む人の弱みに付け込んだ広告にメスが入ったことで、類似商品に対する抑止効果が期待される。
 
 同社は昨年11月25日~今年2月5日まで、自社ウェブサイト「nenne」で、マカエキス末などを配合したサプリメント『マカミア』を販売する際に、違法な広告を展開。「大学教授をはじめとする共同研究チームによる機能性試験において、授かり率が190%高まることが示されました」、「私はこれで、授かりました!」などと事実と異なる表示を行っていた。

 また、「妊活ガイド」「妊活マカガイド」「不妊対策ガイド」と称するサプリメントのランキングサイトでも、「妊娠率190%UPも!?今話題の妊活サプリ総合ランキング!」などと表示。消費者庁の調べによると、これらのランキングサイトは第三者による運営を装っていたが、実際は同社が運営し、同商品を第1位に据えていたという。

 同社から提出された表示の裏付け資料は、合理的な根拠資料とは認められなかった。消費者庁では「動物実験であり、サンプル数も少なく、またデータ処理が正しくなかった」(表示対策課)と説明している。

 消費者庁は同社に対し、表示が違法であったと一般消費者へ周知することや、再発防止を徹底することなどを命じた。

 取材で同社は、「消費者庁の指摘を真摯に受け止め、再発防止にしっかり取り組んでいく。具体的には社内で研修を行い、定例化する。表記の専門部署を設けて、体制を強化する」と話した。

(写真:サプリメント『マカミア』)

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