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WMR99号オンライン版きょう発刊  「化粧品製造・開発最前線」特集

 ㈱ウェルネスニュースグループ(WNG)はきょう10日、ヘルスケア産業の専門誌『Wellness Monthly Report』の最新号、2026年9月号(第99号)の電子版を発行した。

 本号では、「化粧品製造・開発最前線」というテーマで特集を組んだ。 ㈱矢野経済研究所(東京都中野区、水越孝社長)による国内化粧品受託製造市場の調査では、2025年度の市場規模(事業者売上高ベース)が前年度比103.6%となる3,675億円を記録した。物価高騰が消費マインドに影響し、店頭での実売は想定を下回る厳しい局面が続く中、メーカーや小売各社は過剰在庫の抱え込みを回避するため、中小ロットを多頻度で発注する傾向が強まっている。
 他方で、原料費や物流コスト、人件費の高騰に対する価格転嫁も進められた結果、売上高ベースでの市場規模全体としてはかろうじて前年度を上回る着地となった。26年度の同市場規模は、前年度比103.3%の3,796億円に増加する見込みとなっている。

 ㈱富士経済(東京都中央区、菊地弘幸社長)、コンシューマービジネス事業部、主任の鶴見静香氏は、PDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)などの配合成分を前面に打ち出した商品が増加しており、リポソーム技術をはじめとする処方技術や、AIを活用した処方開発の導入が活発化していると指摘する。
 
主要企業の動向と産学の取り組み

 本特集では、学術界および大手メーカーのトップランナーが考える「研究現場のリアル」と「未来へのビジョン」をテーマにインタビューを行った。アカデミアの視点として話を聞いた関西福祉科学大学の竹田竜嗣准教授は、老化細胞の老化連鎖に関する研究に注力しており、AI技術を活用した成分探索のスピードと精度向上がゲームチェンジャーになると述べる。
 メーカー研究開発の視点として2社の化粧品研究・開発担当者にインタビューを行った。キューサイ㈱(福岡市中央区、石川順朗社長)は、コラーゲン研究の蓄積とエビデンスを生かした製品開発を進め、独自AIシステムを導入して高品質な製品作りを実現している。 ㈱ディーエイチシー(東京都港区、宮崎緑社長)は、原料から処方開発まで一気通貫で行い、睡眠やストレスケアなども組み合わせたホリスティックなウェルビーイングの追求を目指している。

 そのほか、業界を支えるキープレイヤーとして、製造・原料・研究の各フェーズでイノベーションを支える企業を紹介。 ㈱ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(山形県鶴岡市、大畑恭宏社長)は、独自のメタボローム解析技術を用いて有用代謝物を可視化し、開発初期段階からの支援を展開している。 ホシケミカルズ㈱(東京都千代田区、星野拓社長)は、約5万件の処方データと外部AIを組み合わせたシステムを稼働させ、クリーンビューティシリーズの展開やサステナビリティ対応を徹底している。ミリオナ化粧品㈱(大阪市北区、阪本雅哉社長)は、北海道・美唄の雪解け水やウナギ由来のコラーゲンなど、地域の未利用資源をアップサイクルした素材開発に注力している。 ㈱岩瀬コスファ(東京都千代田区、大阪市中央区、岩瀬由典社長)は、グリーンケミストリーの原則に従ったプロセスを採用し、防腐剤などの植物代替原料や美容医療を連想させるエキス関連原料の引き合いに対応している。 そのほか、評価試験会社、原料商社などを紹介している。

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