ニップン、26年3月期、増収増益 売上高4,184億円、家庭用・冷凍食品や海外事業が堅調に推移
㈱ニップン(東京都千代田区、前鶴俊哉社長)がこのほど発表した2026年3月期(25年4月1日~26年3月31日)連結決算は、売上高4,184億2,500万円(前年比1.8%増)、営業利益220億8,200万円(同2.8%増)、経常利益248億7,400万円(同2%増)と増収増益だった。
食品事業は、売上高2,436億9,400万円(同2.2%増)、営業利益90億6,500万円(同2.3%減)となった。業務用食品は、インバウンド需要の拡大や海外事業が堅調に推移し、売上高が前年を上回った。家庭用食品では、『もちっとおいしいスパゲッティ』や『極上アルデンテがおいしいスパゲッティ』が伸長したほか、冷凍食品の1食完結型トレー入り『よくばり』シリーズ、『いまどきごはん』シリーズなどが販売数量を伸ばした。中食事業についても、原材料費などのコスト上昇に伴う価格改定を実施したことで増収を確保した。
知多工場の稼働で製粉基盤を強化
製粉事業は、売上高1,200億円(同1.4%減)、営業利益94億7,100万円(同2.9%増)となった。出荷数量は前年を上回ったものの、輸入小麦の政府売渡価格引き下げに伴う価格改定が売上高に影響した。同社は26年2月に最新鋭の知多工場を稼働させており、自動化技術やスマートファクトリー化による生産性向上と安定供給体制の強化を図る。
その他事業の売上高は547億3,000万円(同7.6%増)、営業利益は36億5,600万円(同15.3%増)だった。ペットケア事業の販売数量伸長や、外食事業の好調、エンジニアリング事業における大口工事の引き合い増加が寄与した。
27年3月期の通期連結業績予想は、売上高4,300億円(同2.8%増)、営業利益195億円(同11.7%減)、経常利益210億円(同15.6%減)を見込む。販売は引き続き堅調に推移すると予測するが、新工場稼働に伴う減価償却費の増加や、人件費、物流費などの諸コスト上昇を織り込んでいる。
同社は長期ビジョン2030において、「売上高5,000億円、営業利益250億円」を掲げており、基盤領域の収益力強化と成長領域への戦略投資を加速させるとしている。

