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福岡県、危険ドラッグ検出 HHC・Δ9-THC検出、VMC社は「お詫びとお知らせ」配信

 福岡県は22日、インターネット上で流通していた危険ドラッグ製品11製品を検査した結果、5製品から麻薬成分HHCや指定薬物、残留限度値を超えるΔ9-THCなどを検出したと発表した。県は販売中止指示や所管自治体への通報を行うとともに、所持者へ任意提出を呼び掛けている。 
 一方、一部対象製品を販売していた㈱VMC(東京都台東区)は、「健康被害に基づく措置ではない」と反論。自主検査結果や偽陽性の可能性にも言及し、原因究明と制度見直しを求める姿勢を示している。

5製品から麻薬等検出

 福岡県によると、危険ドラッグによる健康被害の発生防止を目的に、インターネット等から製品を購入し検査を実施。その結果、麻薬及び向精神薬取締法で規定される「麻薬」や、医薬品医療機器等法で規定される「指定薬物」が検出された。

 検出された製品は、①「H4CBH LIQUID【OG KUSH】30% 1ml テルペン配合リキッド」、②「MMcapsule」、③「CBN HERB O.G KUSH 3g」、④「NIGHT&DAY CBD&CBG&CBN GUMMIES」、⑤「OG Kush」の5製品。

 このうち、「H4CBH LIQUID【OG KUSH】30% 1ml テルペン配合リキッド」、「CBN HERB O.G KUSH 3g」、「OG Kush」からはHHC(麻薬)を検出。「MMcapsule」からは4-OH-MET(指定薬物)を検出した。

 また、「NIGHT&DAY CBD&CBG&CBN GUMMIES」からは、残留限度値を超えるΔ9-THC(テトラヒドロカンナビノール)が検出され、麻薬に該当するとしている。

 同県は、九州厚生局麻薬取締部と合同で立入検査を実施し、製品①および②の販売者に対して販売中止等を指示。製品③~⑤の販売者については、所管自治体へ通報した。
 あわせて、県ホームページに製品名等を掲載し、危険性を周知している。

 同県は、「これらの製品は『麻薬』又は『指定薬物』を含有しており、販売・譲渡・購入・所持・使用等が厳しく規制されている」と注意喚起。所持している場合は使用せず、薬務課へ相談するよう呼びかけている。また、使用により身体や精神に異常を感じた場合は、医療機関を受診するよう求めている。

 福岡県による指導を受け、対象製品の一部を取り扱っていた㈱VMCは21日夜、有料配信サービス「PR TIMES」を通じて「お詫びとお知らせ」を公表した。

 同県は、検査対象となった5製品のうち、「H4CBH LIQUID【OG KUSH】30% 1ml テルペン配合リキッド」、「CBN HERB O.G KUSH 3g」、「OG Kush」からHHC(麻薬)を検出。「NIGHT&DAY CBD&CBG&CBN GUMMIES」からは残留限度値を超えるΔ9-THC(テトラヒドロカンナビノール)を検出し、麻薬に該当すると発表していた。

 これに対しVMCは、福岡県薬務課による買上調査により、同社が販売する「VapeMania® オリジナル CBNカートリッジ OG Kush」、「VapeMania® オリジナル CBNハーブ」、「VapeMania® オリジナル CBN&CBGグミ Night & Day 6粒入りパウチ」の3製品について、HHCおよびΔ9-THCが検出されたとして、回収・廃棄に関する指導を受けたと説明した。

VMC「微量検出」と説明

 同社は、「本件は健康被害の訴えや報告に基づくものではなく、行政によるランダムな買取検査において微量の成分が検出されたための措置・発表」としている。

 また、同社では原料輸入時および国内での最終製品化後に独自検査を実施しており、第三者機関による成分検査でΔ9-THC等の基準値を満たしていることを確認した上で販売していたと主張し、米国所在の検査機関名が記載された分析証明書(COA)画像を掲載している。

 同社はさらに、「半合成カンナビノイドであるHHCを含有する製品の開発・販売は、同成分の規制以前から一切行っていない」と説明。「製造工程上もHHCが混入する状況は理論上想定しづらい」との見解を示した。

 検出理由については、「検出量に関しては情報公開されていない」とした上で、過去の研究として、CBDが通常の室内環境で保管中に微量のTHCへ自然変性する可能性に言及。また、買上げ調査により実施された検査について、偽陽性の可能性も否定できないとし、「今後、当該ロット製品の自社による再検査などを実施し、原因究明に努めていく予定」としている。

編集部が追加質問送付

 今後については、当該ロット製品の再検査などを行い原因究明を進める方針を示す一方、「検出された量すら明かされない中で再発防止策を求められる現状は制度設計側にも課題がある」として、福岡県薬務課への情報開示請求や、制度設計の見直しを求めていく考えを示している。

 ウェルネスデイリーニュース編集部では、VMC社に対し、今回の事案に関する質問書を送付し、本日午前を期限として回答を求めていた。

 質問では、福岡県および厚生労働省が公表した事案との関係確認をはじめ、対象製品名、HHCおよびΔ9-THCの具体的検出値、検出原因に対する認識、原料調達先や製造委託先に対する原因調査の実施状況などについて確認を求めた。

 また、同社がリリース内で主張した「自然変性」、「偽陽性」、「コンタミネーション」などの可能性について、現時点で最も可能性が高いと考えている原因や、その根拠についても質問している。

 さらに、第三者分析機関による自主検査の実施状況や検査項目・頻度、行政指導後の品質管理・検査体制の見直し方針、「制度改定提言」の具体的内容、健康被害情報や消費者相談の有無、対象製品の販売停止・回収対応状況などについても説明を求めている。
 現時点で、VMC社から編集部に対する回答は届いていない。

【田代 宏】

福岡県の発表資料はこちら 

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